11月19日は主要4紙(朝日、読売、産経、毎日)いずれも一面トップでこの話題。

先週のブログの続きとなる内容ですが、

先週アメリカ大統領選挙に当選したトランプ「次期」大統領と安倍首相が初会談を行ったという内容です。

 

このブログでも過去に幾度か書いてきましたが、

私は、後年この安倍政権が評価される際には、

経済政策よりも寧ろ外交分野で評価されることになるであろう、と考えています。

 

今回においても、

大統領選が終了し、その結果が外務省の予測するものと異なるものであったにも関わらず

総理の行動は早く、トランプ氏と即座に会談を実現させたのは見事であったと思います。

 

ビジネスの商談においても、或いは実生活においても

政治の世界に関しては尚の事

関係に不安を抱える相手と上手くパートナーシップを構築しなければならない時

何よりも大切にしたいことは

相手の顔を見て、反応を感じ取りながら、会話をすることだと私は思います。

その機会は早ければ早い程良く、

いたずらに時間が経過すればするほど、相手への不安・不信は大きくなり

関係構築は難しいものとなるからです。

 

とはいえ、互いに多忙な身の場合

その機会を作り出す事が実は一番困難なことで

大統領当選直後の、トランプ氏が恐らく最も多忙を極めるこの時期に

会談を実現させた安倍総理の手腕、

そして当初45分の予定であった会談時間を、2倍に及ぶ1時間半までかけて

間に通訳を挟んだだけの「サシ」の状態で話し込み

総理自身がトランプ氏を「信頼できる指導者と確信」したことは

日本にとって非常に意義の大きい事であったと思います。

 

トランプ氏も自身のfacebookに「安倍晋三首相を私邸にお迎えし、素晴らしい友情関係をスタート出来て嬉しい」と書き込んだそうで、両者の初会合はまず成功であったのだろうと推察できます。

 

当然のことながら、

それによってトランプ氏の大統領選時の発言に見られる対日強硬路線が「ナシ」になったわけではないのでしょうが、

安倍首相は周囲に

「(攻撃的だった)選挙中とは別だということだ。(安全保障上でも経済面でも)信頼関係を絶対に築けると確信した」

と語ったとも記事は報じており、トランプ氏が大統領に就任することによって現実路線に転向することも考えられるようです。

 

ともかく、

日本首相とアメリカ新大統領が不仲・不信の関係であるよりは、遥かにマシな事であり

日本としても自存自衛の道を辿るにあたって、アメリカが協力的であることは絶対的に必要なことですから

この会談の成功は喜ばしいことだと結論したいと思います。

 

 

さて、

それが面白くないのが「政府のやる事には全て反対で、建設的な事は全く言えない野党」民進党です。

蓮舫代表の「会談内容の説明せよ」云々は、まあ確かにそれは気になるんでしょう、

でもまだ現職の大統領がいるうちの非公式会談の内容を、大体的に発表できるはずはないでしょうし。

 

安住淳代表代行の

「当選して1週間後に飛んでいくのは『朝貢外交』でもやっているつもりではないか。」

の発言は外交センスゼロの愚かな発言だと思います。

間違ってもこういう人を国家の要職につけてはならない、そう思います。