(このブログは8月23日のfacebookへの書き込みを転載したものです。)
意図せず2週続けて毎日新聞の一面トップからとなりましたが、
(しかもまた間に合わず、日を跨いでしまってる)...
大阪中一死体遺棄事件の話題から。
他紙もそれぞれトップ記事は違えど、この話題を一面に配置しており、事件の注目度の高さを窺わせます。
大阪府警は、21日に同府柏原市の竹林で発見された遺体が星野凌斗君であると確認し、
同級生で13日に遺体で発見された平田奈津美さんと共に、13日の時点で死亡していたことが分かった、という内容です。
この事件は21日に犯人山田浩二(45)が逮捕されているのですが、
「女の子に声を掛け、車に連れ込んだのは私だが、後部座席で同乗者の男が殴り、知らないうちに死んでいた」
と警察に供述していましたが、今日の毎日新聞を見ますと
防犯カメラから事件当日もその前後も単独で行動していたのではないか、と書かれています。
星野君の事については供述していませんし、
この人物は2002年にも男子中学生を監禁して逮捕された前科を持っている、ということで
恐らくは上の供述も嘘なのでしょう。
うちの妻は
「前科者はICチップでも植え付けて行動を監視したほうがいい」
なんて言ってましたが、それも分かるというものです。
だって中学1年の女子を粘着テープで後ろ手に縛り、顔面をテープでグルグルにまいて
30か所以上も刃物で刺し、「窒息死」させているんですよ!?
ありえますか?こんなの真正の外道でしょう。
しかもその時には、車中に中学1年の男子もいて、
同様に殺していたことが、今日の報道で判明したわけです。
恐らく極刑になるでしょう。
しかし、こんな凶悪犯に再犯を許してしまうという
日本の刑事政策(理想が実現すると必要がなくなると言う、自己矛盾の学問といわれている)って機能してるんでしょうか。
いや、してないでしょう。
だって刑務所で更生出来てないから再犯が起きるんですから。
私も子を持つ親として、こういう人間には嫌悪感以外の感情は湧きません。
しかしながらです。
今回の事件の経緯、これも子を持つ親としての意見ですが
腑に落ちないこともあります。
少年の親はなぜ、12日の夜「平田さんの家に泊まりに行く」と言って家を出ようとする息子をそのまま外に出すんですか?
少女の方は家出しがちだった、ということで、これはまあ思春期の尖った性格の子供ならあることなのかもしれないですが、親は何故子供の行先など探そうとしないのでしょう。
しかも13日の早朝に少女は父親に電話をし、母親がそれを確認しているのに電話に出なかったそうじゃないですか。
少女はLINEで友達に「野宿する」とか送っているし、
少年は他の女の子に複数回「平田さんと泊りに行っていいか」とLINEで送っては断られているとのことですが、夏休みだからってなんか色々と乱れすぎてるでしょう。
なんでこれで担任に連絡行かないんですか?
夜の街で二人の中学生が歩いている所を目撃し、証言もしている人物もいましたし、
おそらく多くの人の目に留まっていた事でしょう。なんで補導されなかったのでしょうか?
それらのことを考えると、
この事件は本来「起こらざるべくして」起こった(「起こるべくして」、じゃないですよ)凶悪事件で
はないのかと思うのです。
現代社会の変容、
それは家族の形であったり、
治安の低下であったり、
道徳の低下であったり、
社会全体の問題を、なんかもの凄く凶悪な形にして現れてしまった事件、
そんな印象を受けたのでした。
因みに、この「今朝の一面」(既に今朝どころか「昨日の一面」になってしまっているが)も
これで60週目なのですが、
なんだか、いつも辛気臭い話ばかりなので参ってしまいます。