(このブログは4月26日のfacebookへの書き込みを転載したものです。)

今朝は読売新聞の一面から、...
22日に首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件で、警視庁は25日に出頭してきた40歳男を逮捕した。と言う記事です。

 
「案外、規制作りのための首相サイドの自作自演なのかも」
などと、当初私は思ったものですが、
やはりこの日本において、そんな話などあるはずがなく


実際は容疑者をしてブログに
「遅せーよ」「2週間放置て…」
と呆れさせるほどの警備態勢のお粗末さを世間に露呈する事件となってしまいました。
 

容疑者は「9日に飛ばした」と供述しているようなので、本人にしてみたらわざわざ地方選前半の投開票日に行動を起こしたというのに、
本当に拍子抜けするような、あるいは逆に
決死の犯行のつもりであったのに、世間で全く話題にならないことに対してヤキモキした2週間であっただろうと思います。

 
逆に警備側にしてみれば信じがたい失態であって、早急に対策が必要であるといえるでしょう。
現在安部首相は日本の安全保障体制再構築について動いているはずですが、思いもよらず足元の疎かさを国内外にさらけ出すことになったわけです。

 
実際この事件はこの程度の話で済んで良かったと言えます。
容疑者が一民間人で、自分で出頭してきたから良いようなものの、
テロリストや危険な思想をもった団体の犯行であったのなら社会に与える不安は相当なものであったでしょう。


また、この事件によってドローンの持つ社会的問題が世間に認知されたことは怪我の功名といえるでしょう。
今回の話ではないですが、関連記事では九州電力で昨年夏に起きた、川内原発が敷地外の上空から撮影されYOUTUBEに投稿された事件についても言及しています。
警察庁ではドローンについて「テロリストの偵察に使われる」とし、「ドローンは規制なく使える状態が問題で、警察の警備だけでは防ぎきれない」としています。

 
今回の事件は、様々な面で社会的な教訓とすべき事件であったといえるでしょう。

 

最後に、今回逮捕された山本某容者ですが、
読売新聞の37面関連記事では、この人のブログについて色々と紹介しているのですが、何だが色々と考えさせられます。


ここでは詳細紹介しませんが、象徴的な文として

「主義主張を振りかざすテロリストにも、興味本位の愉快犯にも当てはまらない中途半端なタイプ。
自分を『負け組』と考えて不満を募らせ、反原発を主張することで正義の味方を演じようとしたのではないか」

という、常盤大の諸橋英道教授(犯罪学)の言葉を引用します。


…バッサリ切り捨ててます。

でも、この記事読んでいて、なんだか自分も一つ間違えたらこんな風になってしまうのかな、などと考えてしまうのです。