(このブログは1月25日のfacebookへの書き込みを転載したものです。) 

今朝の一面記事は、各紙が日本人人質事件についての続報となっていましたが、地元紙は締切に間に合ったため、この「湯川さん殺害か」が一面トップとなりました。..

 
因みに日経新聞も一面に間に合ったようですが、トップ記事は「アメリカ産コメ輸入拡大」についてでした。


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朝方は、後藤さんが持つ写真に写る死体が湯川さん本人なのか、声明が後藤さん本人の声なのか、その信憑性を疑う報道もありましたが、
現段階ではいずれも、その信憑性は高いであろう、というのが政府の見解のようです。

 
安部首相は、「このような行為は言語道断の許しがたい暴挙」と述べましたが、本当にその通りだと思います。
改めてテロリストにとっては人命というのは軽いもので、日本人の感覚とは相容れないものであると感じました。

 
「イスラム国」というのはその活動の過激さ故にイスラム過激派テロリスト集団「アルカイダ」から破門を受けるような組織ですから、
「白人と『聖戦』を戦っている過激なイスラム教徒」などではなく、凶悪犯罪を行う事で自らの要求を押し通そうとする、人の道からも神の道からも外れた犯罪集団でしかないのです。


と、ここまでが表向きのこの事件の捉え方です。


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かねてから指摘されているように、イスラム国はネットを使用した情報戦略と情報交流に随分と長けているようです。

 
昨年の段階から拘束していた日本人人質二人を、
安部首相がカイロで「イスラム国対策として2億ドルの人道支援を行う」という演説を行ったタイミングで殺害警告を出し身代金2億ドルを要求しています。


これに対し日本では山本太郎議員などが
「首相は2億ドルの支援撤回を」
などと発言し、今回の事件が政策批判に使われ始めました。

これは山本議員のTwitterでの発言なのですが、驚くことにイスラム国側にリツイートされたそうです。


そして今回の声明では、後藤さんに名指しで安倍首相を非難するような事をやらせます。


そのため、日本では非難の矛先がテロリストではなく、なぜか首相に向かうというおかしな現象が起きてます。

 

今回の声明については個人的にかなり不思議な印象があり、
確かに死刑囚の解放という要求こそしてますが、
湯川さん殺害の件では随分と安部首相を名指しで非難し
「(後藤さんが助かるために)あきらめないで、家族や友人、同僚たちと、日本政府に対して圧力をかけ続けなければならない。」
と「日本政府に圧力をかける」、なんて言葉が出てきます。
まるで日本国内の左翼グループが使いそうな文言です。

 
前回は法外な金額を要求してきたかと思えば、
「彼らの要求はより容易になった。もはや金銭を要求していない。」
などと言ってきます。
まるで湯川さん殺害は既定路線で、後藤さんはそうでもないよ。と
そんな感じです。

 
前回の殺害警告の声明にしても、身代金の額は実現可能性が乏しいほどの法外の金額で、むしろ首相の中東政策についての非難の方が目的のようでした。
政治的要求はどうでもよく、安倍政権を窮地に立たせることこそが目的、そんな印象さえ受けます。
テロリストが日本の総理を個人攻撃しているわけです。
イスラム国って他の国にもそういう事をよくするんですか?

 
今回拘束されている人質もなんだかワケありっぽい感じ(在日左翼活動家)ですし、
日本で首相批判→テロリストも首相批判、の流れがあまりにスムーズであることから、

 
本当にこの件には何か裏があったのではないかなと勘ぐったりします。


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裏といえば、首相にも言えることで、
日本人人質は少なくとも昨年の段階から拘束されており、
その情報は政府に入っていたにも関わらず、それは国民に伏せられ、年末は選挙をやって、今回は中東訪問でイスラム国批判をしたりしていたわけです。


これ、初めから人質助けるつもりないですよね?

 
因みに、首相が中東を歴訪していたのは、
首相の地球儀外交の一環で
その目的は、日本の新しい安全保障体制の構築のためです。
これが気に入らない勢力が国内外に多数いて、何かにつけて安部首相の政策にイチャモンをつけるわけです。
日本が独自外交なんてしない方がいいというわけですね。


とにかくこの政策は
人質が二人ほどどうにかなったところで中止するはずのないものです。


これは私の個人的な妄想ですが、

 
昨年の段階で既に、安部首相はあえて人質を黙殺した。
ここで日本人二人が殺害されれば、温厚で世界情勢に音痴な日本人も流石に怒り、
海外へ邦人救出活動を行えない現状の日本の憲法に疑問が強まる事になるのではないか。

 
実際、日本には軍隊がないからー北朝鮮の拉致被害者もそうだしーテロリストに拘束された人質も助けることが出来ない、と発言する評論家もいます。

 
首相にとっては今回の件は自身の政治生命をも賭す形になりますが、
この事件を機に日本人の意識改革を行いたいのではないか、とそう思ったのです。


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おそらく昨年の段階から両陣営で水面下の攻防が行われていたはずで
今回の事件は戦後日本最大のミステリー事件となるのではないか

と個人的には思っています。