(このブログは8月24日のfacebookへの書き込みを転載したものです。)
 今朝の朝刊では、20日に広島市で発生した豪雨による土砂災害に関する記事より。
画像、読売新聞、他新潟日報が一面トップ。朝日新聞が昨日の一面トップ及び本日の一面サブの扱いでした。因みにこれを書いている午前10時の段階で死亡が確認された人は50人となりました。
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https://www.youtube.com/watch?v=YjVBHN96rN4

新聞記事では分かり得ないことですが、映像で見ると、改めて信じ難い災害が起きたと思います。
家が車が、濁流によって押し流される。
未明に発生したために、多くの人が生き埋めとなり、つい前日まで住宅が連なっていた町が、今は泥に浸かっています。

本当にこの日本という国の自然災害の多さは、何なのでしょうか?
前日まで普通に生活していた人達が、全く予期することなく翌日には災害で生活基盤を失うのです。
あまりに諸行無常です。

だからこそ、この国に生きる以上は、私達も自然災害があることを常に念頭に置き、それに対する日常の備えが必要ということなのでしょう。

ですが反面で、この広島災害、どうしてここまでの災害が発生してしまったのかという疑問もあります。

「平年の8月一カ月の雨量が、僅か3時間の内に降る、被災地域の観測史上最大の雨量」は確かに異常気象であり、予測がつかないものだったでしょう。

しかし、地図を見てもらえば分かる通り、土砂災害が発生した個所はいずれも山の麓です(当たり前すぎる話ですが)。
そして、下記HPを見てもらえば分かることですが、
http://www.cgr.mlit.go.jp/ootagawa/sand/west/index.html
(『広島県に「土砂災害」が多いのはなぜ』?」というページがあるのですが、自覚しているのなら何とかできないのか?と単純に思います。)

広島の山は「広島花崗岩」と呼ばれる地質で、これは長時間雨風に晒されると「マサ土」と呼ばれる、非常に土砂崩れしやすい物となるそうなのです。

そして、広島市は人口に比して平野が狭く、山の麓を切り崩して町にしているという地域事情があります。地域外の人から見ても、災害が起こる条件は揃っているように思えます。

事実、広島市では約10年置きに土砂災害が起こっていると言うではないですか。
ならば、今回の災害、全く予測不可能なものではなかったはずです。

人と言うのは、隣人が災害にあっても、自分には不幸が降りかからないと考える生き物なのかもしれません。

そもそもの広島市の都市計画、雨量増加に対する自治体の対応、色々な要素が含まれた、これもまた人災の側面を持つものであったといえるのではないでしょうか。

他紙の一面では
朝日新聞:「政活費 領収書なし容認」号泣議員は「政活費は全て使い切らないとダメだと思っていた」と言ったそうです。自治体が議員に政治活動費を与えるのは分かる話ですが、使い道のチェックは当然必要だろうと、民間人なら誰しもが思うでしょう。
日経新聞:「病院丸ごと世界に輸出」ミャンマーで日本式の病院を開設する。医療の分野でもメイドインジャパンでしょうか。壮大な話だと思います