行ってまいりました。県立美術館。
ここまで来たのだから 近くの栄山堂のとっても大きい どら焼きを買ってから と思い、
久しぶりなのでナビで案内してもらって、お店に到着したのが 12:50。
ガラス戸に どら焼き完売しました の貼り紙が!
やっぱりな。午前中に来ないと買えないんだよな。
すごすごと退散し 美術館へ。
さぁさ、横山大観さんを拝見します。
初期の作品から眺めます。
中国に留学している頃の作品の 中国の風景は 墨を使って、山河が描かれてあった。
中国の絵の中で 私が興味深かったのは 中国のその時代の家屋。都市部なのか、何階建てかわからないほど、屋根がひしめき合って、人も動いていて、今そこで生活しているのが伝わってきた。
人はちよっとマンガチックなんだけど 悪くないなぁと感じた。
ずっと絹本(絹の布)に描かれた作品ばかりだったけど、紙本も並びだして、
同じ紅白の梅の絵が並んでいた。
まず紙本の方は 和服でいうと単(ひとえ)をきているような すぅーっと淡白な感じ。絵の具を重ねてあっても 奇抜くない。
隣の絹本の方は 和服でいう袷(あわせ)。
もったりとした絵の具が盛り上がって、特に紅梅が美しかった。ずっと観ていたい気持ちになった。
たくさんの作品を見せてもらえて、お腹いっぱい。
でも、チラシの富士山の作品は またまた興味深く眺めさせてもらった。
大きな作品 富士山の左側にも画面は広がっていて
緑の木々が雲海の切れ間に見えて、清々しい。
⭐︎大観さん、これを和紙で描こうと、越前市の紙漉きの職人に和紙を作らせたのだけど、
どうにもコレぞという紙ができなくて、最終的に絹本となったそう。
⭐︎ここの作品が間違いました。
和紙で作ろうとされたのは、『生々流転』でした。
雨粒が小さな流れから川となり、やがて大海となり、竜巻がおこって、また天に還るさま。
その後、麻を漉き込んだ和紙を完成させて、大観さんも大いに納得され 越前和紙を使用したさまざまな作品ができた。
私には 麻が毛羽だっているように見えたけど、凹凸があることで 何か変化をもたらすのかしらね。
横山大観展 行ってよかったなぁ という感想ですの。
そのあと どこにも寄らず真っ直ぐ帰りました。
こんなに遠出したのに。帰り道にパン屋さんが何軒もあったけど なんだろうね。
年取ったんだろうね。めんどくさくなっちゃうんだ。
どら焼き買えなかったから、昨日スーパーの片隅のパン屋さんで麹入りあんぱんが半額になっていて 買ったの。
初めて食べたんだけど すげーあんこがたっぷりで甘さも控えめで うま〜い。また買おうっと思った。