昨年に出版された ある絵本を知って、

書評などを読んでみたら、

仲間が語るおはなしに似てるなぁと思って、

図書館で借りてきた。


仲間が語るおはなしは、

〝リンゴ娘ニーナ〟とっても利口な、勇気のある女の子のおはなし。

この絵本の挿絵は、酒井駒子。

酒井駒子がデビューしたのは、1999年かな。

大人向けの絵本だなぁと、とても好きだった時期があって、

この痛々しいかわいさにハマった。


何年かあとに、『ビロードのうさぎ』抄訳が出版。
とりあえず購入する。

古い人がよくご存知なのは、
翻訳が、石井桃子さん
挿絵が ウィリアム・ニコルソンのだね。


『くまとやまねこ』どうして買ったのかわからない。忘れた。


おはなしに戻して、
この、〝梨の子ペリーナ〟は、

『カナリア王子』福音館書店 挿絵は、最近亡くなられたれた 安野光雅さん。

〝ナシといっしょに売られた子〟として

『みどりの小鳥』岩波書店では、

〝梨といっしょに売られた女の子〟として編まれているよ。


前に書いた、〝リンゴ娘ニーナ〟は、
『イタリアの昔話』こぐま社に。


〝梨の子〟を読み比べると、

絵本は、やはり挿絵が物語るというか、
想像していたより、ペリーナも王子様も幼く描かれていて、どーも挿絵が前に出てきちゃう感じ。

それに、イタリアの抜けるような青、明るいはつらつとした私のイメージが、全く感じられないというか。

おはなしで聞きたい物語だと思う。

『カナリア王子』の方は、小さい人に、よく噛んである文章かな。説明が多いように思われた。
女の子は、なしっ子と呼ばれている。

『みどりの小鳥』こちらは、スッキリと物語が語られている。
女の子は、ペリーナ(小さな梨の実)と名づけられている。

覚えてみようかな と少しその気になっている。


この絵本の奥付けに、訳者の言葉があり、
イタリアには、りんごやいちじく、ざくろなど果物がモチーフとなっているおはなしが多く、果物の化身はいずれも女の子。
というのも、イタリア語では、果物はみんな女性名詞との事。

ここを読んで、語ってみたくなったのかも。