3軒の古書店から 手に入れることができました。

私は グリム童話は、なぜか苦手で、

おはなしを聞いても、1度目ですごく楽しむことができなくて、

2度目か3度目に聞いて、やっと、こーゆーおはなしだったのか と

おはなしが届いてくるのです。

私自身、お話の筋がすっきりとわかりやすいものを好む傾向があり、

完訳(7版)より、初版や2版のおはなしの方が好きだなとも思っておりました。

苦手意識があるので、自分でグリム童話を語ることもしないのですが、

ブロ友のそらまめさんが、よく、

この岩波版の 金田鬼一氏の翻訳による

『完訳 グリム童話集』のおはなしを

そらまめさんの妄想スコープを通して届けてくれていて、

前々から気になっていたんですわ。

図書館で、この完訳グリム童話集の2を借りまして、

ふむふむと眺めておりましたら、

あら、私好みのおはなしがあるわよ。

初版ではどんなおはなしかしら?

我が家にあるグリム童話の初版、乾訳にも、吉原訳にも見当たらない。

なんと、私が気になったおはなしは、

3版から追加されているものでした。

「トゥルーデおばさん」

金田鬼一氏の訳は、ちょっと古めかしい言い回しかな?

他の訳者の「トゥルーデおばさん」を読んでみなくちゃ。

またまた図書館で借ります。

「トゥルーデおばさん」が読める本はなかなかありません。
大畑末吉というと、『アンデルセン童話集』のイメージだなと密かに思ったり。



うわー。アーサー・ラッカムの挿絵だー!

これらの中に入っていた「トゥルーデおばさん」を読み比べ。

なんとまぁ、あらすじは違わないのに、

ことばの違いで、全く伝わり方が変わります。


しっくりきたのは 金田鬼一訳でした。

少し、言いにくい、口にのらない言葉もありますが、

ぶっきらぼうな小娘や、両親、おっかない魔女を

はっきりとイメージすることができました。

いつか覚えて語りたいと思います。

購入は2だけで良かったのでは?と思われますよね。

いやいや、5冊必要なんですよ。

きっと金田鬼一版の他のおはなしも読みたくなるはずだから。