図書館の書架で見つけた 原田マハの『サロメ』

 

サロメ サロメ
1,512円
Amazon

 

アイルランド出身の オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』を読む前に

 

どんな?と軽い気持ちで読み出したんだけど、

 

これが もう はまった。

 

表紙の絵は イギリスの挿絵画家 オーブリー・ビアズリー。

 

好きすぎる。この白黒の線画。もっと見たい。

 

それに、この『サロメ』は戯曲のサロメではなく、

 

ビアズリーとビアズリーの姉の物語。

 

ゾクゾクしながら読んだ。登場人物は全て、実在の人物。

 

物語のどこまでが真実なのか 私にはその真偽がわからないが

 

とてもとても楽しんだ。

 

原田マハの本には、この表紙の絵だけしか載っていないので、

 

ご本家のオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』を読む。

 

サロメ (岩波文庫) サロメ (岩波文庫)
432円
Amazon

 

岩波文庫にしたのは、読書メーターのレビューを見て、

 

私には 岩波版が合いそうだなと思ったから。

 

旧仮名遣い(今は歴史的仮名遣いっていうのかしら)の文章は、

 

古い戯曲を読んでいる気分に。(戯曲を読むのは初めてだけど)

 

会話とト書きの文章は、芝居がかっていて(当然なんだけど)

 

まるで 演劇を観ているような。90ページ程だから短い。

 

旧仮名遣いの文章は、すらすらと読めない分、

 

少し長く、その場面に立っていて(私自身が)

 

そのちょっとした間の気配や、静けさや、禍々しさを、

 

存分に妄想できた。私にすごく合っていたなぁ。

 

ビアズリーの挿絵もたっぷりで大満足。

 

そして、お次は、こちら

 

前半は、サロメ。現代仮名遣い とても丁寧な訳で読みやすく わかりやすい。

 

でも、私の妄想は岩波版のようには働かず、綺麗に読み終えた。

 

後半の名言集 大量の名言が紹介。収蔵されている書籍も記載されている。

 

ビアズリーの挿絵は白黒ではなく、紫紺色。おしゃれな感じ。これも私には向かず。

 

そして、もっともっと挿絵画家ビアズリーを知りたくて

美術史家ケネス・クラークがビアズリーの作品から62点を選んで

 

見開きの片方に絵があり、片方に解説が付いている。

 

この本の絵が気に入ったのは、

 

他のビアズリーの挿絵関連本にある大胆なドローイングがないところ。

 

白黒の美しいと思える絵が多いところ。





図書館で借りてきた本たちに囲まれて


ビアズリーまみれのカズン