今月 中旬に迫った 地方巡業の大歌舞伎。

 
私の 歌舞伎デビューとなる演目は、
 
【猩々】
 
【一谷嫩軍記  熊谷陣屋】
 
 
5月に 葛西聖司アナウンサーのプレセミナーで
それぞれのみどころは 抑えたのだけれど、
 
【熊谷陣屋】に関しては、全く 知識がない私。
 
源氏と平家の争いで、平家が破れる一因となった一の谷の合戦。
 
一の谷の合戦の時、源氏側で名を上げた熊谷直実を 中村芝翫が演じるのは わかったんだけど、
 
 
そもそも なんで この熊谷陣屋が歌舞伎の演目になったり、
 
文楽の【一谷嫩軍記 いちのたにふたばぐんき】、
 
お能の【敦盛】などになってるのかしら。
 
やっぱり 調べないではいられない。
 
『平家物語』を 読了する自信も 時間もないので、
 
借りてきた。
 
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一の谷の合戦のところだけ 抜粋して読む。
 
ほーほー。
はーん。そうか〜 (なんとも軽々しい)
 
わかったぁ(ホントか?)
 
平敦盛 は、平清盛の甥っ子。
その敦盛は 10代の見目麗しい、美貌の若武者。
 
一の谷の合戦で、大将の首を取ることで名を上げることができると、源氏軍の武将は 我れ先にと その機会を狙っていた。
 
熊谷直実が その千載一遇のチャンスをものにし、
 
敵の大将の首を打ちとらんとするその時、兜から現れた敦盛の雅な高貴な美しさと、我が子と そう変わらぬ年頃に、我が子と面影を重ねてしまい 討つことができなくなってしまう。
 
「命をお助けしましょう」とまで申し出る直実。
 
しかし、敦盛は毅然とした態度で、
「お前にとって 自分は上等の獲物。皆に聞いてみろ、皆が知っているほど 自分は有名人だ」
と、名も名乗らず、早く首をとれ としかいわない。
 
結局、敦盛を直実が涙ながらに討ち取ることに。
 
 
この場面の、直実の功名と子を持つ親心の葛藤を、様々な手法で表現しているのかな。
 
劇中では、直実は、敦盛を討たず、息子の小次郎が、身代わりになって、
 
敦盛の首実検で、偶然にも 小次郎の母 相模と、敦盛の母 藤の方が同席してしまう。
 
どんな物語になっているのかは 当日 楽しむことにいたしましょう。
 
ただ、プレセミナーで葛西聖司アナウンサーが、この演目は、
 
三組の親子の愛を描いてると おっしゃっていた記憶がある。
 
藤の方・敦盛母子(我が子は殺されたと思っていたのに・・・)
相模・小次郎母子 (よもや 我が子が死んだなんて思いもよらないわよね)
 
あと 1組は 誰だったかな?
 
直実・小次郎父子かな。。。(だって 我が子を手にかけるんだもんな)
 
中村芝翫さん 演じる直実から 何かを感じれることでしょう。
 
楽しんできまーす。