単身赴任かずモンのお弁当アーカイブ☆彡(0066)アボカド

アボカドは年間を通して流通しています。比較的多く出回るのは2月頃です。取り扱い量は約1,765トン。最も多いのはメキシコ産(約1,396トン)で全体の約79%を占めています。続いてペルー産(約338トン:約19%)、オーストラリア産(約21.9トン:約1%)となっています。

東京都中央卸売市場の取り扱い量(令和5年)です。各都道府県や貿易国全体の出荷量ではありません。旬の「傾向」を見るために役立てます。

緑色のアボカドを買うと、しばらく常温で置きます。多少くろっぽくなってから食べます。

アボカドは山葵醤油で食べたり、サラダにしたり、マグロと合わせたり、さまざまな食べ方が知られています。アボカドを焼くという発想も必要です。しっかり焼きます。チーズとも合います。


種は尻を4つに割って横の3~4か所にに爪楊枝を横向きにたてて、コップなどに支えとして水に浸します。数日のうちに根が出てきます。やがて上がわれて芽が出ます。

暖かい場所に置いて育てます。大きな葉の観葉植物になります。


1975年の冬(日本の冬)、私はペルーにいました。夕食に招待された家で初めてアポカドをいただきました。縦に半分に切ってくるっと回して種を出して、種の跡の窪みにレモンをたっぷり絞り込んでおいてスプーンで食べました。

忘れられない味を帰国して家族に説明しましたが伝わらなかったようです。かなり後になってようやく日本で買えるようになり、私の誕生日にはいつも妻が買ってきてくれるようになしました。一時、食堂には天井に着くほどに伸びたアボカドの木が育っていました。

インドネシアのバンドンから北へ行ったところにタンクバンプラウという活火山があります。そこへ行く途中にレンバンはアボカドの産地です。市場に山のようにアボカドが積まれています。たくさん買って帰ってバンドンの宿で毎日食べていました。

 


静岡に3年いる間にも窓辺の観葉植物になって並んでいました。

最近、ようやく国産のアボカドが出回るようになりました。摂氏2度以下になるとアボカドは枯れるそうです。私の宇治市の家に育っていたものも、うっかり外に置いてあって枯れてしまいました。

俵 万智『アボカドの種』には、次の歌があります。
アボカドの果肉のごとき文節よ嗚呼もどかしきわが文語体
アボカドの種の形にまろまりぬ寒き夜半読む歌集の栞
大津波警報! 逃げてください! 連呼する電波に重なる君の「つむぐ」が

 

 

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入学の朝アボカドの種発芽       杉野祐子

アボカド茂るレンバンに立つ市のこと  かずモン
アボカドの若葉南を向きて伸ぶ
茂る枝掻き分けアボカドを撮す