お弁当アーカイブ ☆彡(0032) ちりめん山椒

縮緬雑魚をよく食べるということを以前にも書きました。

 

 

京都ではちりめん山椒が美味しい季節です。お土産にもよくいただくことがあります。それぞれの店の味が自慢です。

昨日は、こと路のちりめん山椒をいただきました。さっそく朝からそれをたっぷり載せてご飯を食べています。実に美味しい炊き上がりです。

こと路の店は、京都御所の西を一筋入ったところにあります。通販もあり、直接店頭でも購入できます。店では試食も可能です。この店の特徴は、職人ではなく女将が味付け、炊き込みを行っているという点です。もともとお土産にあげていたのが好評なので店を始めたそうです。

その日の気温、じゃこの塩分、乾燥具合で、火加減や味付け、炊き込む時間が変わります。女将の舌がたよりの、女将の真心で炊き上げたちりめん山椒です。

 

 

      

農林水産省のサイトでは、ちりめん山椒は、うちの郷土料理ではなく「にっぽん伝統食図鑑」の方に載っています。うちの郷土料理では、兵庫県の「イカナゴのくぎ煮」があります。イカナゴの新子漁は、毎年2月末から3月初めに解禁され、漁期は約1ヵ月と短く、漁が解禁されるとキロ単位で新子を買い求め、その日のうちに炊きあげた「くぎ煮」を、知人や離れて住む親族に贈る家庭があります。

うちの郷土料理の静岡の欄には「生しらす丼」があります。しらすは片口鰯は真鰯の生後約1~2か月の稚魚のことです。駿河湾は大量のプランクトンが発生する日本で有数の漁場で、船曳網漁により3月末から1月中旬まで漁獲されています。静岡では「生しらす」や「釜揚げしらす」で食べることができます。もちろん「しらす干し」「ちりめん」「たたみいわし」などの加工品も有名です。

 

私はいろいろの産地の縮緬雑魚を買ってきては自分で薄味の甘辛煮を作ります。