弁当アーカイブ ☆彡(0018) 玉葱

玉葱は淡路島の玉葱を食べます。淡路島の玉ねぎは糖度が高い玉葱です。JA全農兵庫の調査データでは、普通、玉葱の糖度が約5度であるのに対して、淡路島産の玉葱の糖度は約9~10度という高い値を示したということです。また、店によっては「熟れっ玉」なおの名前で糖度が12度に達する完熟玉葱もあります。

新玉葱は特に季語にはなっていませんが、玉葱が三夏、植物の季語です。もちろん出たばかりの新玉葱を詠みます。いい玉葱が手に入ると、皮をむいてまるごと電子レンジでチンするだけで食べます。何も加えずにそのまままるごと1つ食べてしまいます。この食べ方は、私とお弁当を一緒に食べながら感想を言ってくれている、私の大切な方が教えてくれました。

玉葱は頭と尻を切り落として水につけておくと皮を簡単にむくことができます。古い玉葱の時にとても便利な方法です。

淡路島の年平均気温は摂氏16度前です。瀬戸内海の温暖な気候です。日照時間が長いため、玉葱づくりに最適です。土壌に玉葱の辛みを少なくする海洋性ミネラル成分が豊富に含まれているそうです。

また、一般的に4ヶ月ほどで収穫される玉葱に対して、淡路島では約6~7ヶ月の時間をかけて育てています。収穫後は小屋に吊るしてさらに熟成させます。

2月から4月に収穫された玉ねぎは「極早生」で、辛みがなく、生食に向いています。水分が多くすぐに傷んでしまいます。

4月から5月の糖度約8~10度の早生は、極早生に比べて糖度が高く、保存しやすくなります。晩生は6月~7月で、糖度は約10~12度です。加熱すると甘さやこくが出るので鍋に向いており、保存もしやすくなります。

淡路島の玉葱の栽培は約130年前に始まりました。昭和39年には栽培面積が3,000ha を超えて日本一の産地となりました。水稲の裏作として栽培され、稲と玉葱を交互に栽培して島内で飼われている牛の堆肥を田んぼに入れ、土作りができていると言われます。これが淡路島の伝統的な農法だそうです。

新玉葱を生のままスライスして食べると血をさらさらにしてくれます。私は昔、急性心筋梗塞で死にかけたことがあるので、このような効果にはとても関心があります。おかげさまで84歳、今年8回目の生まれ年、辰年を数えることができました。