お弁当アーカイブ ☆彡(0004) 5月24日 赤飯が大好き


あんこも好きですが、赤飯も好きです。赤飯はお祝いごとのときに食べるというふうに思っている方が多いようですが、私はまったくお祝いと関係なく食べたくなればいつでもという習慣です。

自分で作るよりも赤飯は和菓子屋さんで買うことにしています。スーパーなどで赤飯を買うと小豆がとても少なくてがっかりします。どうやってあの色を出すのでしょうか。

和菓子の美味しい店ではかならず赤飯も売っています。思わず買ってしまいます。街の和菓子屋さんでは和菓子もよく買います。

昔、秋田で仕事した帰りに、もち米と小豆を土産にいただきました。京都の「鳴海餅」という和菓子屋さんでいつも焼き餅を買っていたので、その店に材料の持ち込みで赤飯ができるか聞くと、「赤飯はもち米と小豆が勝負だからあまりやりたくない」と言われました。それでもあきらめきれずに、次の日にもち米と小豆を持って行って見せました。店のご主人はにっこりして「これなら赤飯にしましょう」と即答でした。見ただけで判断するのだということにとても興味を持ちました。同時に土産にくれた方にもっと深くお礼を言うべきだったと反省しました。角館の高橋さんです。あらためてお礼申し上げます。約62年前のことですが。

小豆には大納言という種類があります。「丹波大納言ぜんざい」(1250円)を、新幹線に京都駅で乗る前にロビーの「京下鴨宝泉」でいただきます。大粒の小豆がたくさん入っています。

5月24日の弁当は、和菓子屋の赤飯、南高梅は塩分3%、豚肉は生姜とたっぷりの大蒜で炒めたもの、青梗菜の油炒め、蕪なその酢の物でした。赤飯には黒胡麻のごま塩を少しだけ。

大蒜で肉を炒めるときには青森産の大蒜をたっぷり入れます。スライスしてすぐにフライパンに入れてステンレスのボールで蓋して焼くと酸化が防げるので匂いが強くなりません。塩は少しだけ、胡椒をたっぷり振りかけて炒めます。胡椒も大蒜の匂いを消してくらます。

一緒に弁当を食べる方には、最初に味見をおすすめします。大蒜の匂い消しの最良の方法は近くにいる人と一緒に食べるのが一番です。

紀州南高梅は和歌山県の旧上南部村(現みなべ町)で高田貞楠(さだぐす)さんが果実の大きい梅を見つけて高田梅と名付け、上南部農協と南部高校の竹中勝太郎教諭が梅の優良系統選抜を行い、南部高校園芸科の生徒たちも実習で調査選定に協力し、高校の通称「南高(なんこう」の名をとって命名されました。

「一目百万、香り十里」といわれる「南部梅林」は例年1月下旬~3月上旬に開園されます。

梅干しの塩分濃度の低いものがなかなか手に入らないときがあります。でもやはり3%がいいですね。