ユダヤ教徒には、13歳(女の子は12歳)で成人式のバルミツバっていう儀式がある(女の子はバットミツバ)。
成人といっても、お酒が飲めるとか投票できるってことではなくて、ユダヤ教の戒律(ミツバ)を守って、自分の行動に責任を持つことができる年、という意味で大人の仲間入りだそう。
この成人式はユダヤ人にとって、とても大切なものなので、遠くからも親戚が集まって、結婚式レベルのパーティが開かれたりする。
夫の20年来の友人Aは、私たちの結婚式ではベストマンを務めてくれ、アメリカでの結婚式はもちろん、日本の結婚式まで駆けつけてくれたっていう、大切な友人。
東海岸に住んでいるので、そうそう会えるわけでもないけども、、、
その友人夫婦の長女が、なんともうすぐ13歳!
バットミツバ招待状をいただいたのは、もう半年以上まえ。「Save the date(この日を空けておいてくださいね)」のカードは、一年前にいただいてて。
私たちの場合、行きたいのはもちろんだけど、ガラパゴス旅行から帰ってすぐに、ボストンへ行くことになるので、どうする?とRSVP(返事期日)の直前まで迷いつつ、、、
行くことに。
やっぱり、大切な友人のお子ちゃまの大切なセレモニー、これは外せないぜ、と。
バットミツバも初めてなら、ユダヤ人の礼拝所シネゴーグへ行くのも初めて。服装や成人のギフトなんかもわからないので、友人に聞いたりググったり。
半分ユダヤ人だけどクリスチャンの夫は、あんまりあてにならないし。
私たちは、友人夫婦はよく知っていても、彼らの娘ちゃんをよく知っているわけではないので、お金ギフトにすることに。
ユダヤ教では、18の数字が、生命、祝福を意味するということで、18の倍数金額であげるらしい。
服装は、「ビジネスカジュアル」と聞いて、セーターとパンツにしようかと思いつつ、初めてだしLBD(黒ドレス)なら間違いないよね、とそうしたら、男性はスーツ、女性はほとんどみんなドレスだったので大正解。
「どこがビジネスカジュアルじゃい!」と夫に小声でいうと、「これは東海岸のビジネスカジュアルかもしれない」といわれ、なるほど〜、と。
西海岸に住んでると、やっぱ服装の基本がラフだもんな〜、、ビジネスカジュアルなんて、ジーパンじゃなかったらビジネスカジュアルでしょ、くらいに。
夫もシャツとパンツにしようとしてたけど、スーツとネクタイの方が無難かな、と変えて大正解。
そして、シネゴーグでバットミツバの儀式は、友人娘ちゃんと、もう一人13歳になる男の子が、同時のセレモニーだった。
2人とも、壇上に上がり、ラバイ(ユダヤ人版の牧師さん)の横でトラ(ユダヤ人の聖書)を、ヘブライ語で読んでいく。というか、唄う、といった方が正しいかも。歌のように、節があってリズミカルに言葉が流れていく。
厳粛な儀式が終わった後は、パーティ!飾り付けも、ユダヤの色の青がメイン。
ダンスフロアーもあって、大人も子供も踊るよ。
夫は、旅の前日から風邪をひき始め、せっかく友人たちと会えるというのに、薬を飲みながら鼻水ズルズルいわせてたけど、無事に列席できてよかった。
雪が積もるボストンへ来る5日前は、赤道直下にいたわけで、体がちょっと無理したのかもしれない。
そういえば、日本でも昔は元服って13歳でしたよね?時代の移り変わりとともに、全く変わったけど、ユダヤ人は昔からの伝統を、今でも続けていってるってすごいなあ、と思う。
パスオーバーの時も思ったけど、ユダヤ人は奴隷だったり国がなかったり迫害された時代が長かったもんだから、きっとそうやって伝統を守り継いで生き延びることが、DNAに組み込まれてるのかもしれない。
昔迫害されてて、今は迫害する方になっちゃってるのは、とても悲しいことだけど。
皆さんも、家族、友人の成長が見守れる1日でありましたように〜