今日は、ヘッドショットをとってきた♪

ヘッドショットとは、アメリカの99%位の役者にとって一番重要な商売道具と言っても言い過ぎではないシロモノ。キャスティングの写真選考用写真だけど、これで目をひかないと、レズメ(経歴、芸歴)に目を通してもらえない事もある。オーディションに呼ばれるか呼ばれないは、大きくコレにかかっている。

ハリウッドでは学生映画でもレベルが高く、それこそ一つの役に何百と応募が来る事もあり、その中から30-60人位に写真とレズメでしぼられる。

テレビシリーズ、映画なんかでは小さな役でも何百、それこそ何千と応募があるかもしれない。(これは個人ではなく、大抵エージェント(事務所)から) その場合はレズメに目を通す前に写真をまず見て、目がひかれらればレズメに目を通し、そうでなければ素通りされる事ももちろんある。

この「エージェント」を見つけるのも、基本はヘッドショットとレズメを送って見つけるので、本当にコレの役割は大きい。

で、この「目をひく」ってのがポイント。

例えばキレイな人、ゴージャスな人はその時点で一歩先を行っていると思われがちだけれど、それでも「ゴージャスな人」をキャストしている場合、それこそ皆ゴージャスなわけで。そこで「目を引く」のはどんなヘッドショットか、という事になる。他の「タイプ」でも同じ。似た「タイプ」の中からどのヘッドショットを選ぶのか、と。

で、それはやはり微妙な表情、特に目からでてくるものによるんじゃないかな~、と。

単なる笑顔でも、裏に何かいたずらっぽさがあったりセクシーさがあったり見る人を安心させるものがあったり、その人のキャラがでていてつい目をひかれてしまうようなもので。真剣なものでも同じ、凛とした強さかもしれないし、アンニュイかもしれないしミステリーかもしれない。醸し出す自信かもしれないし、強く見せた脆さかもしれないけれど、「何か」がビンビンに感じられるもの。

で、それって本当に難しい!!!

自分も劇やインディ映画に出演させて頂いたけれども、「役を演じる」ことは、「カメラマンがちょっと顎上げて、肩下げて、とか言って写真をかしゃかしゃ撮っている前で表情を出す」事とは違う!

と言っても、まだまだ未熟者の自分には難しいだけで、ベテランさん達はサッとこなすらしい。スパナチュでおなじみ、俳優歴40年のジムさんに聞くと、「同じだよ、カメラに向かって演じるんだよ。」

さーすーがー。

彼のヘッドショットを見せてもらうと、やはり違う。
IMDBに載っていたので、、、(http://www.imdb.com/media/rm2358611968/nm0064769?ref_=nm_ov_ph)

なんともいえないものを背負った表情。
こんなヘッドショットだと、キャスティング側も、オーディションに呼ぼう!となる。(彼は、もうヘッドショットがあまりいらないところにいるけど)

私は、写真家の持つカメラに向かって動かず演じる、というのがとっさの事ではできない。「ヘッドショットをとるために写真にとられている自分」になってしまう。ー_ー

まだコピーをもらってないけれど、今回は納得がいく写真がとれてないと思う。ずっと気が散ってた。まさに、その「写真をとられている自分」が気になり、それじゃいけないと役を演じようとする自分と、それを見つめるつつ、ダメじゃんそれじゃ~、と思っている自分がいて、、、という散々な結果で。(TωT)

ヘッドショットは相性があるらしく、新しい写真家に変えてみようかな、とも思う。自分は、知らない人の方がとられやすいと思っていたのだけど、今日の写真家は3回目だったので、「知り合い」っぽくなってきてしまった。

そうすると、「自分」を意識してしまう。全く知らない人か、本当の知り合い/友人の写真家に頼んだ方が良い気がする。(私の過去のヘッドショットは同じくIMDBに http://www.imdb.com/name/nm2553055/?ref_=fn_al_nm_1)

というわけで、来年は違う人を試してみようと思った今日この頃、、、さてそれまでどうしましょ。笑