2つ目の設計事務所にいた時の話である。

 

高齢者優良賃貸住宅兼デイケアサービスの計画が持ち込まれた。

 

メインは当時一緒にいた女性スタッフで私はサブ的な役割を担った。

 

できるだけ多くの居室を!ということだったが、

女性スタッフがここは「梁貫通」でいくという方針になった。

 

梁貫通

梁貫通とはこのように鉄骨に穴を開けて、そこに水道配管やエアコンなどの配管を通して天井高さを稼ぐことで、より階数を増やせれるのである。

 

見た感じ危なっかしいのは想像に難くない!

 

あとここでは隣の敷地に必要以上に日影を作ってはならないという法律もあったので、それもチェックしないといけないので、高さの計算と平面計画も実施した。

 

プラン案
高さ案

 

こんな感じで・・・

3案作って、エレベーターにした場合とか階段しかない場合で作った。

(いやぁ 俺 頑張ってたなぁ・・って振り返ってそう思う)

 

まあその後、俺は出ていき、完成後見させてもらった。

 

すると

 

3階建てで高さ16mくらいで完成してたんですわ!

 

この当初の計画案で4階で高さ16mくらいなので、

と いうことは梁貫通しなかったんですね!!ってことがわかる。

 

構造計算かけてやっぱダメだったんだってことでしょう。

 

いやぁ~ しっかし4階から3階になって

クライアント怒らんかったんかいな~?

 

俺なら事前にボーリング調査やって、簡易で構造計算依頼かけてからやります。

梁って建物の骨なのでそれを穴あけるなんてよほど確証とれん限り怖くてやれません。

 

 

 

完成建物です。