2年前から始まったNISAと2016年1月から始まったジュニアNISA。具体的な制度内容や活用法は違う回で解説するとして、この制度が始まった時の銀行内部の動きを話したいと思います。
 NISAは国が推進する「預金から投資へ」の名のもとに作った税金の非課税制度です。この口座は当初は一度ある金融機関でNISA口座を開設すると、以後他の金融機関では開設ができないというものでした。ですから、投資するかしないかなど関係なく、ひたすら口座開設のお願いをしまくりました(^^;
 実際、全国のNISA口座の稼働率は50%程度です。それだけ、ただ口座を作るためだけの仕事をしたのです。加えて2016年度1月からジュニアNISAの口座開設活動が始まります。当然、各支店に目標がはられていくわけです。今回も同じように、従業員を初めお願いセールスです。
実際に活用する方法など、そっちのけな訳ですね。

 おそらく、これも稼働率は50%にも満たないと思います。本当に、日本の営業活動はこれでよいのか、疑問です。口座開設だけでは、なんらの経済効果もありません。銀行の金融は経済活動の活性化にその目的があります。本末転倒な営業に怒りを覚えます。