今回は銀行の内部監査についてお伝えしようと思います。銀行の内部監査とは本部が抜き打ちで視点を臨店し、業務内容をチェックすることです。必ず年1回行われ、3日~4日程度支店に滞在します。支店長を始め、内部監査にはみなさん敏感になります。なぜなら、この監査結果は支店の目標に直結するからです。監査結果が悪いと、営業推進がいくらよくとも、表彰されないことがあるからです。
 当然、支店側も対策を練ります。内部監査はだいたい前回監査から数えて大体9ヶ月~12ヶ月後くらいに入ります。9ヶ月にさしかかると、内部監査で見られそうな書類をみなで、点検し始めます。まずそうなものがあった場合は直ちに補完します。当然、時間外労働です。これが、実際に監査が入るまで、続くのです。業務がピリピリして嫌なものですよ(^^;
 監査当日、監査官はまず何をみるかというと、実は従業員が使う机の中。まず鍵がかかっているか?中に顧客資料が入っていないか確認します。机が施錠されず、開いた場合はアウトです(笑)指摘事項のなかでもかなり重いものなのです。私など、「明日、監査だって」と言われると、実際に施錠していても、机施錠してたかなぁと不安になります。完全な職業病ですよ(笑)。机が、開いた時、監査官が机を壊したんだ!と言い張った支店長もいたくらいです。それだけ、重い事項なのです(笑)
しかし、考えてみると、時間外をしてまで、支店が監査対策をしているというのは顧客にも株主まったく利益のない行動と自分は思えてなりません。