銀行ローンの裏側④

　銀行でローンを組んだことがある方もない方も「保証会社」という言葉を聞いたことはありませんか？そして保証会社とは一体何なんだと思いませんでしたか？今日は保証会社について少し解説をしてみたいと思います。

　銀行でローンを組むとほぼ間違いなく保証会社の保証が得られることが、融資の条件だという説明を受けます。○○銀行は○○信用保証という関連会社を大体持っています。顧客がローンの申込みを銀行にすると、銀行はそっくりそのまま審査を関連の保証会社に依頼します。実際の審査は保証会社がしているわけです。

　しかし、保証会社は審査をすることが本来の仕事ではありません。保証と名の付く通り、保証をするのです。誰を保証するかというと、当然顧客です。つまり保証会社は顧客のために保証人になるのです。ですから、保証会社は自分が保証人となっても大丈夫な顧客かどうか判断するために審査するんですね。当然、保証人がいる訳ですから銀行も顧客にお金貸しやすくなるわけです。しかしただで、保証人になってくれる訳ではありませんから、住宅ローンの場合、だいたい保証会社に払う金利は年０．２％が多いです。金利に上乗せされています。

　保証人ですから、銀行に顧客がお金を返せなくなったら、顧客に代わって保証会社が残ったローンを全額銀行に支払いますが、はいそれで終わりとはなりません(笑)。当然、保証人は顧客に代わってローンを支払ったわけですから、銀行に代わって保証会社が取り立てにやってきて、最終的に自宅を競売にかけられてしまう訳です。

　でもなんで、こんな仕組みができたのでしょうか？以前は、保証会社などありませんでした。銀行が直接審査をしていたのです。通常、よほど良い会社でなければ、銀行は保証人を取ります。しかし、保証人になってくれる人など、そういるわけではありません。そこで、顧客がお金（金利）を払えば保証人になってくれる会社を作ったわけです。それが保証会社です。保証人を探さなくても、ローンが組めるようになったんですね。しかし、さらに世の中は変わりネットバンクがローンを始めました。ネットバンクは顧客が０．２％の金利を保証会社に払っていることに目をつけました。保証会社抜きで銀行単独で審査をすれば、０．２％分金利が下がります。保証人抜きでやることもほとんどですから、顧客にはメリットがあります。ネットバンクの金利の低さは効率さによることもあるでしょうが、保証会社がないことが大きな理由なのです。
　こうなると、ネットに抵抗がある人や実際に会って住宅ローンの話が聞きたい人でなければ、ネットバンクでローンを組むのが圧倒的に有利だと私は考えています。