さて、銀行の審査の内容をこれまで話してきました。ここで、こうした疑問に答えてみたいと思います。「結局、銀行の審査って通りやすいの?」

私は10年間銀行員をやってきていますが、10年前と比較すると格段にローン審査は通りやすくなっています。実際に、返済比率の基準を緩和したりしています。今までは年間返済額/年収が40%以内だったものを45%にまで引き上げたりしているということです。また、カードローンの延滞が過去に多少あっても、個人信用情報の審査をパスさせているケースもあると思います。

 では、なぜ銀行がこうした方向にシフトを始めたのか?1つには法人融資が儲からなくなったから。銀行の貸出の主流は法人です。しかし、法人融資による利益は年々減少しているのです。低金利と追い打ちをかける金利引下げ競争などにより、収益は悪化しています。これから上げることはまずないでしょう。そこで、銀行は個人ローンの獲得強化に舵取りを始めたのです。金利引下げや審査基準の緩和がどんどん進んでいますから、これからローンを組む人にとっては非常に有利です。銀行は貸出をしなければ収益を稼げませんから、今まで年収が低いことや、個人信用情報に多少の問題があることを理由に否決にしていた人にも貸し出そうとしているのです。

 実際、私の経験だと個人信用情報に問題がなければ9割くらいの確率で審査は通ります。

さらにマイナス金利の影響で貸出をしないでいると、これから銀行の収益は悪化します。そうなれば、貸出金利をさらに引き下げする銀行もこれから出てくると思います。実は公表しないで、金利を裏で下げるようなことも銀行はしていますから、2つの銀行に最低でも審査してみるといいと思います。言わないと通常金利で借りてしまい損する可能性もあります。金利だけで決めるなら、銀行を競わせる格好にしたほうが、他行に負けじと内緒で金利を引き下げするケースは多いですよ(^^♪
頑張ってください!