雪の結晶  大寒   雪の結晶


今日は、1年で1番寒さの厳しい頃とされます。
1番寒いということは、逆の見方をすれば、
これからは暖かくなるということでもあります。
春の足音がわずかに聞こえ始める頃です。

とはいえ、まだまだ寒いこの時期…
漢方でいう五臓のうち、「脾」は寒さに弱いので
この時期、胃腸の調子が良くない方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

そんなお悩みがある方に朗報です。
気軽に手に入る食材でもある人参に、胃腸を整え、
消化吸収を助けてくれる働きがあることをご存知ですか?

毎日を元気に過ごすためにも
今回のピックアップ食材やからだにやさしいレシピを
是非参考にしてみてください。


にんじん 人参  にんじん


今回のピックアップ食材は、「人参」です。

人参には、江戸時代に中国から入ってきた東洋種と、
アフガニスタン原産で、トルコからヨーロッパへ伝わり
江戸時代末期に日本に渡ってきた西洋種とがあります。

現在、出回っている品種はほとんどが西洋種。
西洋種は東洋種と比べ根の部分が短いのが特徴です。
あのオレンジ色も、西洋種ならではの色だとか。

人参は、血を補い、目と関係の深い肝の働きを高め、
目の乾きやかすみ、視力低下におすすめの食材。
消化吸収力を高め、食欲不振、下痢、便秘にも有効です。

また、痰を出し、咳を止める作用もあるので、
つらい慢性の咳にもよい食材です。

人参の働き

【五味】甘 【五性】平 【帰経】肝、脾、肺



にんじん 人参と生姜のスープ にんじん


材料(2人分)
人参 50g  じゃがいも 50g  生姜60g  鶏手羽先 4本
和風だし 3カップ  紅花 少々  クコの実 少々
手羽先下味(塩 小さじ5、酒 大さじ2) 調味用(塩・胡椒 少々)

1:生姜は、40g 分は千切りに、20g 分はすりおろす。
  手羽先は、塩・酒を振りかけ、
 すりおろした生姜をもみこんで下味をつけておく。
  人参・じゃがいもは、全量を千切りにしておく。
2:和風だしに、千切りにした生姜・紅花・クコの実を入れて、
一度煮立たせる。
3:2 の手羽先の水分を軽く拭き取り、
千切りにした野菜と共に 2 の鍋に入れ
  お好みで塩・胡椒を振り、煮込めば出来上がり。

※紅花(コウカ)は、妊娠中の方には禁忌です。