巨大な穴がいくつか突然あらわれる、というSF

穴に入ったものはもどってこない

その穴に、入ろうとしている人たちが、自分の人生を語って、、、

そして、入る、入ったのかどうかわからない人も

 

まるで舞台を観ているような、背景やセット。小道具。

そして、小学生時代を語るときその人は、今のその人のビジュアルのまま

当時を演じている。

しかし、小学生に見えてくる。ランドセルも違和感がない。

 

人は、自分の人生を、過去を、失敗もふくめて、語りたいものなのかも。

スッキリ?かどうかわからないけど、全部を離して、全部じゃないでしょうけど、

決意をして、穴に入っていく。

 

ちょいちょい出てくる、その人たちの関係者たちも、すでに先に穴に入っていたりする

 

キャスト全員が、すばらしい。そして、共演者、穴に入ろうとして自分を語る人だけじゃなく、

その人の話を実演してみせるときに登場するキャストさんが、まだ、ほんとにすごい。

これは、舞台だ。セットや背景の感じで、アニメでの解説シーンもある。この絵がまた、良い!!!

 

 

パイプ椅子を並べていても、電車に見えてくるし、丸見えのドアだけがあっても

ちゃんと玄関に見える。壮大で豪華なセットはないけど、その舞台の中に

演奏する音楽を担当する人もいて、絶妙にドラマをたたいたりする

 

穴に入っていくところ、スーツケースを持って、意を決して穴に向かうシーンは

ロケで、でも、入ってからは、描かれない。

 

なので、最終回のあとも、そのまま穴のことは謎で、入ったらどうなるか、は

わからないまま。

 

過去を語る人たちを、毎回、一人ずつ見るっていうだけの舞台だ。

それぞれが魅力的で存在感があり、リアルに語るのを見てるだけで、

楽しくもあり、おもしろくもあり、こわくもなる。

 

舞台を観に行ったような感覚になる、このドラマ。。。。

実は、すごかったんだ。名作。中川大志さんが出てるから、っていう理由だけで

見始めたけど、ものすごくよかったし、はまった。

 

あの穴は、なんだったのか?とか、どうでもよくなるっていうか。

SFでもなんでもなく、8人の自分史を見た、っていう感じ。

 

舞台俳優さんってほんとにすごい、セットなんか簡単でも、もしかして

何もなくても、まるで、現実のようにリアルに見せてくれるから、ほんとに

すごい。無いものが見えたり、違うキャラにすっかりなりきっていたりして、

ほんっとにすごいこと。

 

ちょっとした、そんなにキャパのない劇場で、濃い舞台を観たあとみたいな

充実感と、感動があった。

 

見てない人は、見てほしい。もやもやして生きてる人にも、なんの悩みもなく

明るく生きてる人にも、すすめたい。

 

もし、あんな穴が出現したら、そして自由意思で誰でもいつでも入っていいなら、

私は迷わず行くなぁ。とっても入りたくなる魅力的な、巨大穴、だった。

スマホもネットもつながらなくてそういうところに行ってみたい。

それが死ぬことなのか、未来に飛べることなのか、宇宙に行けるのか、とか

そういうこと、何も知らなくても、なんか、すごく、入って見たくなるわ。

 

もう二度と誰にも会えなくなるとしても、それくらい、あの巨大穴には魅力を感じる。

 

おもしろいドラマだった。

新しい感じ。伏線回収とか、壮大な結末とか、ハッピーエンド、とかもない。

 

 

昔あった、劇団演技者、に近いのかな。もっとちゃんとしたセットで、ちゃんと

ドラマだったけど、舞台っぽくて面白かった。

 

好きだったのは、長野くんが出てた「新しい生き物」前髪おろした黒髪挑発で顔が見えない

残念すぎる女性が、実は小林涼子ちゃんが演じてて、ちょっと、びびったけど。

ボクサー長野くん。なつかしい。これはたぶん発売されてないし録画も持ってない。

 

長野くん主演でもう一つ。「錦鯉」これが、大好きで、何度見たかわからない。

背中に刺青入れて、そして、血まみれになって、ヤクザな博、かっこよかった。

 

そういえば唯一、相葉雅紀さん主演の「狂うがまま」も好きだった。DVDとか

持ってないけど、あの優しい笑顔で動物好きで、絶対怒ったりしない相葉さんが、、、、

悪いし、強気なギャンブラーの役で、ほんとにかっこよかった。

こういう役、二度となかったんじゃないかなぁ。なんか、いつも、良い人の役をやってる気がする。

全部は知らないけどねぇ。

 

舞台、舞台っぽいドラマ、ってなんか好きだなぁ。

こういうのも、もっとやってほしいです。

 

滅相もない

が実験的な放送だったとして、知らない人もいるかもだけど、こういうの、もっと見たい。

舞台も観たいし、舞台の中継や収録をWOWOWで放送してくれる、とかもうれしいけど、

ドラマだけど、舞台っぽい、っていうの、絶妙ないい味でした。

 

シュールな作品が好きっていうのもあるかも、ありえない設定でグロかったり、エグかったりしても

人間を描いてるような作品とかって、好きかも。

 

ああ、ライチ☆クラブも、シュールというか、難解すぎて、でもブルーレイ欲しいんですよねぇ。

何回でも見たい。。。。。舞台なんですけど、配信でしか見たことなくて。今再演とか無理だと思うけど。

もう1回観たいなぁ、って思ってる。ブルーレイ買いたいけど、ともかく、実際に劇場で観るチケット代を

優先してしまっていて、過去の映像を買うのは、あとまわしになってます。いつか買いたいと思ってますけども・・・新しい作品もブルーレイが出ると、そっち買っちゃうしなぁぁ。

 

 

 

ともかく

滅相もない

おもしろかったですねぇ。うん。キャストさんの魅力がほんとに、すごかった。

萌音ちゃんファンだけど、萌歌ちゃんも、かわいかったですねぇ。

 

萌音ちゃんは、名前のとおり、セリフも歌も、表現の元は、音、って感じがする。デシベルじゃなくてヘルツをあやつってる感じ。萌歌ちゃんはストレートに歌う人って感じがします。どちらも、歌が上手いですしねぇ。