映画本編は短い。

アナ雪ほどの、壮大な冒険や、スペクタクルはない。陰謀や殺戮もない。

主人公は、ごく普通の明るく、優しく、正義感も普通にあるし、家族や友達も愛している女の子。野心ってほどでもなく、王様のお手伝いをするための面接を受けることになる。王妃さまはうつくしく、やさしい。口元の大き目のホクロが色っぽく、王妃だけど、上から目線感が最初から、ない。

 

優しく娘を思っているごく普通の母親と、100歳の誕生日をむかえようとしてるおじいちゃん。父親は亡くしている。父親との想い出は、星に願いを。

 

アナ雪を超える、超大作なのかと思ってたけど、新作映画の情報が入ってきて、あれ?そういうことじゃないんだな、って思った。普通の女の子が大人になるときに、未来や家族、自分の将来、夢や希望について考える、普通のこと。それを、描いてる感じ。

 

本編は、ミュージカルなので、その楽曲シーンを楽しんでいるとあっと間に終わった感じ。実際、90分くらいみたい。なので、アナ雪を見たときの、ぐったり感はない(笑)エンドロールもあんなに長くはない(笑)主人公の声を吹き替えてる女優さんがメインテーマの主題歌を本編で歌い、エンドロールで別の歌手が歌う、ってこともなかった。どこで聞いても、ウィッシュ、は生田絵梨花さんだ。何度聞いても、彼女の歌声はいい。ほかの曲でも、とても素敵。声量があるし、歌詞がはっきり聞こえるのも、ミュージカル向き。感情豊かに歌う、生田さんの歌は、好きですねぇ。吹き替え版で観るべし、って思ってます。

 

アーシャの仲間が、多様性を考られていて、松葉づえを片方持ってる足が不自由でメガネをかけたキュートで頭のよい女の子や、とんちんかんな行動をとる男の子、きづくといなくなってて、いつも、どこから?かあらわれる存在感のなさげな女の子、反抗的な男の子、いつもぼーっとねぼけてる男の子、など、、、さまざま。みんなで歌うシーンでは、みんな個性的な歌声と歌い方で、魅力的。合唱になるとすごい迫力だった。ミュージカル最高!って感じ。

「真実を掲げ」はよかった。舞台なら、拍手が鳴りやまなくなりそうな歌だった。

 

王様は、自分がハンサムであることを強調するような、わがままなザ・王様だけど、王妃さまは、王様をかつては愛していたけれど、服従するわけじゃなくて、こらしめて、最後は、牢獄に入れてしまう。檀れいさんのやさしくつよい声が、よく合ってた。

 

王様は・・・・・・・・・・ザ・福山雅治さま、だった!!!!!王様を観てるのに、福山さんの顔が浮かぶので。。。。キャスティング正解!?って思ったけど、、、、でも、歌は上手いですからねぇ。ハンサムだし(笑)

 

 

幸せな人生のためにも、願いは大事でありそれぞれ自分の願いは自分のもの、っていうシンプルなストーリー。アーシャは、そのそれぞれの願いを、王様からとりあげて、人々に返す、というそれだけの映画。だから、壮大でもないし、逃げる、戦う、かくれる、など、どのシーンもいつか、なにかの作品で見たような、映像で、目新しい感じはない。でも、古い感じもなく、ザ・ディズニーアニメ、って感じかな。何度も見るとジワジワしみてくる感じの映画、かもしれないですね。

 

 

 

 

さて、今回のウィッシュでは、本編上映の前に、ディズニー創立100年記念の短編映像が流れます。

ミッキーとミニーが最初に登場し、みんなを集めて記念写真を撮る、というもの。

 

エレベーターに何人か乗り込んで、ドナルドダックが、ドアを閉めようとすると、こちらに向かってくる、なまけもののフラッシュに気付いて、ドアを開いたまま、待っている。イライラしてるドナルド。

やっとエレベーターに乗り込んだフラッシュ。ドナルドがドアを閉めようとすると、ベイマックスが飛び込んでくる。ドアは閉まりはじめ、ベイマックスがはさまるが、なんとか入りきってドアが閉まる。

 

シンデレラと王子様(ちょっとおじさんっぽい、あの王子様)が二人で階段を降りてくると、王子様の靴が片方脱げて、階段に残される。気づいて、笑う二人。王子様の脱げた片足の靴下が・・・・軍足タイプみたいに、先の色が黄色っぽくて、全体は白のソックスで、それが、おもしろかったなぁ。王子様の靴下っぽくないわーーーって。

 

エルサとアナも登場したけど、アナの声は誰だったのかな・・・・違和感はなかったけど。エルサに凍らされて、絵から出てこようとしたハンス王子が、凍ってしまうとかハンス王子の気の毒感も忘れてなくて、なつかしい。

 

ああ、そして、アトランティスの、マイロサッチもいた。言葉はなかったけど。吹き替えも「2」は別の人だったし、声は出さないんだぁ、って思ったけど、久しぶりに見た、マイロ、はちょっとうれしかったなぁ。

 

残念ながら、全作品を見てきたわけじゃないので、知らないキャラもいくつか、ありましたけど、、、、。

ほんとに、たくさんの作品、キャラが登場してきたんですねぇ。

 

短いけど、まさに、ザ・ディズニーアニメだった。どのシーンもどのキャラもまんまで、ステキだったなぁ。