原作本も、繰り返し何度も読んでる。
大好きな作品。
先にドラマをやると知って、原作を購入して読んだ。
ドラマは、丁寧に、原作と違う部分もあるけど、丁寧に、うつくしく、すがすがしく描かれていた。
みっちゃんが、とにかく、かわいい。
ほとんど、ずっと、笑顔がない、心を閉ざした少年。
でも、みっちゃんを、山田浩一の目線で一緒におっていくと、魅力的でほんとにかわいい。つい、みっちゃん、って呼びたくなる。そもそも、美しい彫刻のような顔立ちで、心をとざした影もある、そして、お金持ちだから、品があるし、高貴さもある。頭もよく、無駄のない行動をとるように見える美少年。でも、山田浩一は、みっちゃん、と呼ぶ。
みっちゃんを好きになって、ちかづきたくて、でも、そう簡単に「みっちゃん」と呼べるはずもなく、とまどいながらも、距離もとって、そして、ずっと、みっちゃんを見ている。ずっと、そばに、居る、浩一。
みっちゃんを演じるのは、井上想良さん。最近だと、朝ドラ「らんまん」で、東京大学の学生役で出演していた。
井上想良さんの、影もあるけどピュアなみっちゃんが美しくて、かわいい。そして、切ない。
みっちゃんを好きになって、みっちゃんを守ろうとしつづける、浩一。山田浩一は、さわやかなスポーツマンって感じ。影なんか何もないように明るくふるまう、こちらも美少年。うつくしすぎる光一は、小宮璃央さん。キラキラのキラメイジャーだ。ほっぺがぷくっと、かわいい顔で、ピュアすぎる浩一には、ぴったりだった。心の強さは、きっと、そだった家族の、おかげだろう。でも、実の両親ではない優しい夫婦のもと、たくましく、やさしく育ってきた。１００％好青年。
浩一は、一目でみっちゃんを好きになった。でも、きっと、みっちゃんも、そうだった。あの瞬間、二人の運命がかさなった。好きになることに理由なんかない。
美しい二人の美少年のラブストーリーではあるけど、家族の物語でもある。
みっちゃんの父親は医師で忙しい人。わかりあえてないと思っているみっちゃん。母親は病気で亡くなっていて、母には愛されてなかった、と思っているみっちゃん。自分が亡くなったとき悲しませたくないからあえて冷たくしていたという母親。愛されていたと知るみっちゃん。その葛藤や、苦しみを、リアルに演じた井上想良さん。つよい目がほんとに印象的。
みっちゃんを愛する浩一は、みっちゃんを守って、自分は車道を歩く。そして、急いでいたトラックにはねられ、草原にとばされ、死んでしまう。が、なぜか、心臓が止まったまま、生き続けていく。みっちゃんは、そんな、死んでるけど、生きてる浩一を守ろうとする。その事実を信じて、協力する友人たち。医者である父親の恋人の女医さん。浩一の家族、いろんな人達とのかかわりの中。みっちゃんと浩一は結ばれる。結ばれるシーンは原作ほどリアルではなかったけど、ほんとうの愛、とか、いとおしさ、とか、感じられて、もう、死んでるはずの浩一とみっちゃんが、やっぱり、愛をたしかめあう必要があったんだな、と納得できるシーンだった。死にたくないと、みっちゃんを抱きしめて泣く浩一。
人が死ぬということを、残されたものがどう受け止めるか、難しい問題で、人それぞれであるから、正解なんてない。自分が突然しんだら、心配になる相手がいる場合、その想いが強いときに、神様のいたずらで、しばらく、一緒にいらえる場合がある。残される人が失いたくなくて願いが強くてその人があらわれる、存在しつづける。
そういうドラマや映画がいくつもある。ほかの人には見えない場合とか、ほかの人からかくさないといけない場合とか。
みっちゃんは、浩一を生きているということにしておかなければなからなかった。そして、浩一は、自分がいなくなっても、みっちゃんは大丈夫だと思えるようになってきて、安心して死ねるようになってきて、だんだん、ほかの人からは見えなくなっていく。そうして、ほんとに、逝ってしまう。。。
残されたみっちゃんは、ちゃんと生きていく。そして、まだ、浩一ほどに好きになる相手には出会ってない。うつくしいラスト。みっちゃんは、二人分の人生をしっかり生きていく。人を守ること、守られること。そういうテーマは美しい物語になる。
とはいえ、私はＢＬものは見ないので、この作品を、キラメイジャー小宮璃央くん目的で見ようと思ったら、井上想良さんにもはまり、そして、ＢＬもなにも、人間の愛に、区別はない！！とほんとに、感じた。すばらしかった。美しい二人のくちづけは、ほんとに絵のように美しい。
小宮璃央さん、井上想良さん、これから、楽しみな俳優さん。いろんな役をやって、見せてほしい。
残した録画をまた、繰り返して見る。
浩一の呼ぶ「みっちゃん」がほんとに、いとおしさにあふれていて、かわいい。癒されるドラマです。