“‘男女6人恋物語’を撮影する時は毎日MBCスタジオに火事が起こったらと思った(笑)。

撮影会場を行って‘今日も一日中ひどい目にあうだろう’と考えた。

演技はただ職業だった。

面白味もなかったし努力もしなかった。”

 

あっという間になされたデビューであった。

開始は一時代を風靡したシチュエーションコメディだった。

今しがたデビューした新人だったが彫刻のような容貌が女性視聴者の心をとらえた。

小遣い稼ぎとみなしてとった写真がジーンズ ブランドのカタログになった。

これを契機に習ったこともなくて、夢見ることもなかった演技を始めた。

‘キャスティングされた’という話を聞いて1週間後TVで見た人々のようにTVに出てきた。

彼が記憶する22年前は身に余る愛を受けたが、

“悪口もたくさん言われてあまり荷が重かった”

時期であった。

俳優ソン・スンホンだった。

 

昔話をぷつんと打ち明ける彼の姿は意外であった。

去る11日放映終了したケーブルチャネルOCNドラマ‘プレーヤー’も同じだった。

犯罪アクション物である‘プレーヤー’でソン・スンホンは詐欺師役を担った。

しらじらしい容貌で笑いを抱かれた。

やぼったいかつらを使うなど思う存分壊れることもした。

 

 

一層軽くなったソン・スンホンは作品外的でも新しかった。

“本来演技が上手ではなかった”

とセルフディスをするかと思えば、

“芸能を通した日常公開は負担になる”、“一人で行く旅行は行ってみたことがない”

として恥ずかしいといった。

20年の間粘り強い自己管理に対して、

“作品がない時自己管理をさらに熱心にする”

と答えたし、

“恋人より友達で会うのが良い”

という少年の容貌を見せた。

“俳優としてまた見た”

という大衆の反応に彼は力を得たといった。

ソン・スンホンは、

“その間演技的に閉じられていたのではなかったか反省した。

結局残るのは作品だ。

格好良く年をとる俳優になりたい”

と話した。

 

 

以下一問一答だ。

 

―‘プレーヤー’は詐欺師(ソン・スンホン)、運転手、ハッカー、ファイター等、

キャラクターの色が明確な作品だった。

それだけ俳優の付き合いも良かった。

 

△初めて会った時はぎこちなかった。

皆人見知りする性格だ。

よそよそしかった。

年長者だから立ち上がって何でも一緒にしようとした。

ご飯も食べてコーヒーも飲んで話もたくさんしようとした。

少しずつ親しくなった。

スジョンは顔をたくさん知った。

年齢の差もあった。

ソテジと2002韓日ワールドカップに対する記憶がなかったよ。

そうする時は世代差を感じたが撮影しては全くそうではなかった。

 

―メンバーそのままシーズン2を望む視聴者もいる。

 

△コ・ジェヒョン監督様はこのキャラクターを長らく会った良いといった。

冗談のように次のシーズンに海外も行こうといった。

できるならばシーズン制で行きたい。

 

―何より‘プレーヤー’の成果は風変わりなソン・スンホンだった。

詐欺師という服がよく似合った。

続けてジャンル物である点も異色だ。

 

△‘すでにジャンル物をすれば良かったのに’としたかったよ。

‘また見た’という視聴者の反応に気分が良かった。

不思議な経験だった。

とても素敵なキャラクターだけ固執したことでなかったか振り返ってみた。

映画‘人間中毒’(2014)が転換点になった。

不倫が素材ではないのか。

20代ソン・スンホンならばしなかった役割だ。

以後選択の幅が広くなった。

パパもなったし(映画‘ミス ワイフ’、2015)、

偏見があった史劇(SBS ‘サイムダン’、2017)もしてみた。

日本手先(映画‘隊長キム・チャンス’、2017)、

死神(OCN ‘ブラック’、2017)キャラクターもあった。

アン・ソンギ先輩がしたお言葉がある。

とても休まずに、しばられないでくれとされた。

残るのは作品という話が心に残った。

 

 

―作品選択基準が気になる。

着実に活動して成績も良い方だ。

 

△‘私がすることができるだろうか’という質問を投げてみる。

ある時は特定場面やセリフにささって決める時もある。

周辺の話もたくさん聞く。

大衆に最も近い視線であるから。

スタッフが‘おもしろい’ですれば結果が良い。

‘プレーヤー’もそうした。

 

―詐欺師ソン・スンホンは新しかった。

そのようなふてぶてしい面も本人にあるか。

 

△コ・ジェヒョン監督とながい間柄だ。

KBS2 ‘夏の香り’(2003)時助演出だった。

あまりにも親しいと見るといたずららしいソン・スンホン、

意地悪なソン・スンホンを皆知っている。

それを強いという人物に入れると見せてたいと監督様がおっしゃった。

深刻に行かないといった。

記者で扮装したかつらシーンもそうした。

ビジュアルはめちゃくちゃだったが、おもしろく見られるので気分が良かった。

幼かった時はすばらしいことだけ固執した。

評価も反駁した。

かえって力を抜くのでより良い評価を受けるようで珍しかった。

 

 

―振り返ってみればデビュー作がMBCシチュエーションコメディ‘男女6人恋物語’(1996)だ。

その時はどうだったか。

 

△今でも最も記憶に残る作品だ。

デビュー作ではないのか。

その時は演技者でもなかった。

30代初めまで大変だった。

KBS2 ‘秋の童話’(2000)時も多くの愛を受けたが本来撮影会場が手にあまった。

過分な愛を受けると考えた。

状況に押されて20代を送った。

 除隊後ファンレターを受けたが私が演技した作品で幸せという内容だった。

だから私も幸せだったら良いといった。

自分自身が恥ずかしかったよ。

ただことであったのに誰か感動したから恥ずかしかった。

心がけが変わった。

 

―‘私の仕事’との確信が入る時がいつだったか。

 

△俳優として楽しみを最近感じている。

‘人間中毒’以後選択するということにあって楽になった。

その延長線上で‘ブラック’もすることができた。

この頃には現場行くのが楽しくておもしろい。

それ以前には仕事場それ以上でもそれ以下でもなかった。

変わった製作環境の影響もありはしないかと思う。

以前にはミニシリーズラーとすれば2~3月の間眠れないという意だった。

スタッフの待遇や条件も劣悪だった。

そのような生活をして鋭敏だった。

現場で断片台本が出てくるが、それを無条件やり遂げなければならなかった。

その一方で‘他の人々すべてするか? 君はなぜ?’という雰囲気であった。

準備ができなかった私にはそのような環境が大変だった。

 

 

―今がもう少し安らかなのか。

 

△確かにそれ以前より余裕ができた。

その時は心的にも鋭敏だった。

仕事をする時とそうではない時差も大きかった。

友達に会う時が最も良かった。

そこでは芸能人ではないのではないか。

友達と会うのをとても好きだった。

当時ガールフレンドとそれを理由で争った。

‘私が良くて、友達が良くて’と(笑)。

 

―今後どんな姿を見せてあげたいか。

 

△してみないのがとても多い。

トム・クルーズが今年57才だ。

若くない歳にもアクションとメローを行き来して、自己管理も優れる。

20代の時私は30歳になれば止めようかと思った。

今は目標が確かだ。

トム・クルーズのように格好良く年をとる俳優だ。

‘あの俳優、本当に格好良く年を取る’という話を聞きたい。

例えば誰かの一代記を演技するならばそれも光栄であるようだ。

何日か前映画‘ボヘミアン ラプソディー’を見てそのように考えた。

 

―しばらく計画は何か。

 

△まず休息を取るつもりだ。

楽器と言語を習いたい。

この頃何か習うのが良い。

しばらくたたんだピアノをまたしてみるか考えている。

次期作は来年上半期になりはしないかと思う。