米国の女流小説家パール・バックはかつて恋愛に対してこのように定義した。

'男女全部全生涯をあわせて最も理性を失っている状態'と。

酒気に前恋人に電話した次の日、自らを恨んでみた観客ならば、

誤打いっぱいである'寝るの?'のメールメッセージを送ってみた観客ならば、

パール・バックの恋愛の定義に同意するだろう。

ここに一つさらに。

映画'恋愛の温度'(ノ・ドク監督、バンガード スタジオ製作)がひろげた、

'理性を失った'恋愛の一番顔に膝を打って共感するだろう。

'恋愛の温度'は銀行員イ・ドンヒ(イ・ミンギ)、チャンヨン(キム・ミニ)を通じて、

ジェットコースターのように現実の恋愛全てのものをスクリーンに呼び起こす。

彼らは激しく3年間の社内恋愛を終わらせて再び恋愛を始める。

'恋愛の温度'とは'恋愛'という甘い名前の後に隠れた凄絶で幼稚な、

その一方でつらい男女の姿を表わす。

映画序盤、ドンヒは別れた後会社の同僚パク係長(キム・カンヒョン)、

彼が紹介した女子大生ヒョソン(ハ・ヨンス)と酒の席を持つ。

酒が髪の毛の先端まで蹴ったドンヒはヨンウイの名前を泣き叫ぶ。

酒杯を投げてあらゆる悪口とため息を吐きだす。

真相もこのような真相がないほどだが恋愛が終わった後、

精神を固く捕まえることができないならばよく起きることではないのか。

熱心に'私ではない'で否定するならば仕方ないが。

この場面でイ・ミンギは顔が赤く熱くなって子供のようにわあわあ泣く。

女性観客は'私のボーイフレンドが私と別れれば、

あのように泣くだろうか?'という考えにさっとそばを見ることになる。

男性観客は去る恋愛のくだらなかった瞬間が浮び上がって、

乾いた唾をゴクンと飲み込むことになる。

これに対して俳優キム・カンヒョンは最近インタビューで、

"最も愛着がある場面の中の一つだ。

事実場面は酒を飲んでとった場面だ"

と説明した。

"リアルに行かなければならないから。

(イ)ミンギが酒を飲むそうだ。

私も一杯くれと言っただろう。

2番目にOKが出た。

初めてのテークでは感情がとても弱いので監督が再びとろうといったよ。

ミンギが大声を出して泣くのに私も心が良くなかった。

ミンギがあれこれ蹴り飛ばすので、

一度投げて再び小道具をセッティングするのに時間がかなりかかったよ。

長くとった場面であって。

ミンギがケガもケガした。

事実ミンギが'彼女に会いたい'と言って泣くけれど、私も涙が出た。

映画では編集されたが。"


この場面は実際の大学路(テハンノ)ある酒場で撮影された。

キム・カンヒョンはこの場面を通じて俳優イ・ミンギを好きになったという。

それもそのはず映画ずっと自身によく合う服を着たように気楽な演技をした、

イ・ミンギだが唯一の場面ではさらに現実感あふれる。