kazumiのミーハーワールド!-kazumiのミーハーワールド!


久し振りに映画の感想です。

見てきた映画はイム・スジョン、ヒョンビンが主演している映画、

「愛してる、愛してない」です。

この映画は低予算映画で主演の俳優はノーギャラで出演した作品です。

車の中と、1軒の家の中で進行させるストーリーで、低予算映画の王道です^^。

それも画面を占拠するのはほぼこの2人の俳優だけ。

途中子猫とその飼い主の夫婦が出るくらいで、後は電話で3人の会話。

妻の母、予約しているレストランのオーナー、妻の恋人?です。

つまり、最低でも90分間は2人の会話や動きでこの物語が進行します。

ですので下手な演技をすれば観客はすっと逃げてしまいます。

2人の演技で、その演技力でその時間を持たせなくてはならない。

演技に自信がないと怖いでしょうね。

冒頭の車のシーンはけっこうロングテイクが有るのでかなり大変なはず。


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イム・スジョンの演技力があるのは判っていましたが、

ヒョンビンがこれだけ出来るとは実は思っていませんでした^^;。

それはドラマや今までの映画であざとい芝居をしなくてはいけない作品が、

多かったからかも知れません。

「わたしは幸せです」と言う映画が日本では公開されていないので、

私は見ていませんが「晩秋」を見た時ちょっとイメージが、

変わってきたような気がします。

自然な演技、リアル感(生活観)ある演技がこの作品で見られたからです。

家の中ではまるで今まで住んでいたような自然な感じも見えたし。

勿論美術さんや小道具さん、監督の演出(カメラアングル)というのもあります。

雨の音を効果的に入れたりして、絶えず画面に音を取り入れています。

TVの声や珈琲をすする音、電話のベル、火の音、料理の音など、

自然に耳に入ってきます。


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セリフにも夫の口癖の「ケンチャナ(大丈夫)」が効果的に使われたりします。

ネタバレにしたくないのであまり多くは書けませんが。

更に見事なまで家の中を活用して徹底的に排除するように作られています。

お金を使わず(笑)、男女の別れについて、凄く考えて、練られ、

作られているのが良くわかります。

後は観客の作品の内容の好き嫌いだけですが、

私はかなり好きです^^。