蒸し暑い夏がきたようだ。
劇場に背筋が寒くなったポスターが一つ二つ顔を出している。
ここに唯一目に映る題名がある。
恐ろしい話がいっぱい入れることは'恐ろしい話'。
題名から'恐怖映画です'として親切に説明する'恐ろしい話'は、
4編の短編映画が一つで交わったオムニバス構成の恐怖怪談だ。
ひとまず冗長で派手な修飾語が必要ないすっきり、
その自らのビジュアルを整えた。
4編の映画は各自他の空間で広がる極限の恐怖を入れた。
'太陽と月'はアパート出入り口が、'恐怖飛行機'では飛行中である飛行機、
'豆ネズミ小豆ネズミ'は部屋と迷路のような邸宅、'救急車'では救急車などが、
閉鎖的な空間の役割を正しくしてくれている。
最も安全でなじんだ場所があっという間に鳥肌が立つ最悪の場所らに、
変わる時恐怖感は見る人にとって戦慄を感じさせてくれる。
'恐ろしい話'は言語障害を持った殺人魔に拉致されて生死の岐路に置かれた、
女子高生(キム・ジウォン)が生き残るために自身が知っている最も恐ろしい、
お話を聞かせながら始まる。
女子高生が聞かせるこの4編の話はどれ一つ連結の輪がなくて、
それぞれ違った話をしている。
ややもすると行く道を失った中区(チュング)暖房式の粗雑な映画の誕生だと、
考える時ぐらい2人の適材適所ブリッジの役割がすべての話をかばう。
額縁式で呼ばれるこのような構成は観客らに退屈な隙間さえ与えない、
薄情だが正しくなされた恐怖感を抱かせる賢い選択だった。
ここに俳優らの熱演もまた、一役固くした。
彼らはいったいいつから恐ろしかったのか。
見ていても信じられない熱演でしばらく目をこすって見ることになるだろう。
'建築学概論'(イ・ヨンジュ監督)で言語障害者で押し黙っていた 姿をしながら、
カレンダーに真っ赤な文字で自身がして解いた話を書いて降りて行く。
ギュウギュウ押して書いた文字と無味乾燥な表情で発散される極限恐怖感は、
肝を冷やす。
また、女たちを残酷に殺害したサイコパス役を担ったジン・テヒョンの顔に、
血まみれをして生きることに幼い微笑を浮かべて恐怖の終わりを見せた。
だけではない。
可愛い妹であるものとばかり思ったナム・ポラの初めての成人演技挑戦は、
かなりよく似合う服を着たように新しく近づいた。
ここに老練な演技派俳優キム・ジヨンとナ・ヨンヒの入城で劇の重たい、
安定感まで加えて映画の完成度を一層高めた。
恐怖映画が前に出すごり押し強要らしい恐ろしさはなかった。
その間振るわなかった恐怖ジャンルの雰囲気反転を試みても良いほどの、
恐怖物の定石が誕生したこと。
総19人の俳優と6人の監督が成し遂げたアンサンブルがかなりよい、
well made恐怖を作った。
心臓のコシが強くなり末梢神経が逆さまに落ちる気持ちを、
108分間感じることになるだろう。
最後の話を終える2人の俳優の反転も目大きく開いてみよう。
青少年観覧不可で、来る25日封切り。