2009.10.22公開
チャン・ジン監督
チャン・ドンゴン(大統領チャ・ジウク)、
イ・スンジェ(大統領キム・ジョンホ)、
コ・ドゥシム(大統領ハン・ギョンジャ)、
イム・ハリョン(ハン・ギョンジャの夫、チェ・ウィンドウ)出演
ロト当選金244億の前で心痛するテバク大統領、イ・スンジェ。
強烈なカリスマ。
しかし初恋の前では限りなく小心な美男子独身大統領、チャン・ドンゴン。
庶民の夫の内助の助けで政治家をやって来られたが、
離婚危機に貧した女性大統領、コ・ドゥシムが繰り広げる。
誰でも分かると思うが、実は誰も分からないチャン・ジン監督の、
愉快な大統領府のビハインド ストーリー。
「台風(テップン」以降、久しぶりに韓国映画に登場するチャン・ドンゴン。
監督がなんとチャン・ジン。
今年の釜山国際映画祭でオープニング作品に選ばれました。
公開日もようやく決定したようで楽しみです(笑)。
さて、今回韓国シネマショーケースのオープニングに選ばれたのが、この作品。
チケット取るのが凄かった・・・。
一般売りはわずか5分で打ち切れたそうです。
勿論、木曜日の夜を含めてですが。
今回はフィルメックスと共同開催という事で、オープニングのイベントもありました。
韓国からの3人の監督と、オ・ジュアン女史ともう一方(お名前が・・・^^;)。
エスピーオーが購入したそうで、
一般公開として?来年の韓フェス?で上映されることが決まったそうです。
3人の大統領のオムニバス的な物語。
宝くじの振興委員会のパフォーマンスで、
「当選したら慈善事業に寄付する」と言ったら、本当に当選してしまった大統領。
妻に先立たられ、赤ちゃんのいる男やもめの実力はないが、
健康だけが取り柄のハンサム大統領。
離婚危機に瀕する韓国初女性の大統領。
大統領の料理番のハートフルな言葉によって、この3人の大統領が変わって行く。
韓国では政治物の映画はヒットしないと定説がある為に、
当初作る事が困難だったそうです。
大統領を演じてもらうには、韓国最高の俳優でないとならないと考えて、
この3人にキャスティングして依頼したら、3人もOK!がもらえて幸運だったそうだ。
ストーリー的に実は考えていたこてこてのコメディーかと思っていたら、
全然違ってマジだった。
ただ、ちょっとだけ人間的な行動をするとそれが笑いにつながり・・・。
大統領だって人間ですから、いろいろありますって(笑)。
しいて、このストーリーの主題は3人の大統領の愛!ではないでしょうか。
人間愛、女性に対する愛情、家族愛などなど、
見ていて嫌みのないストーリーでした。
ただ、やっぱりカットされているシーンもありました。
2番目の大統領チャン・ドンゴンが大統領を演じている時の政治の話。
北朝鮮が日本の領域を侵害して来た為に、ホワイトハウスから、
韓国に海上領域と空を解放するようにと言う要求を出します。
韓国は北朝鮮の軍事参謀と会談して、北との信頼感を得ようと、
侵略を中止するように説得します。
その中のセリフで、
「韓国が空と海を解放したら、日本軍が報復をしようと攻めて来て、
北朝鮮と戦争になる。」
とあるので、やっぱりそっちに行く話か^^;と思っていたら、
やっぱりそんな一幕があったそうです。
カットしたシーンはその為に日本大使と会談するシーンがあるそうですが、
あまりにも大使の滑稽さが引き立つシーンだという事で、
日本大使役をやった俳優さんと製作会社と配給会社に提案したら、
喜んで了承を得られたという話だそうです。
つまり、カットされたシーンは韓国人的には、
日本人を馬鹿扱いする大統領に、胸がスキッとする思いがするシーンですが、
日本人が見るとあまり好ましくないという理由からなのだそうです。
あんまりそんなシーンを作って韓国人に間違いを植え付けないでほしいと、
私的には思うんですよね(>_<)。
日本には軍隊はいないし、北朝鮮と戦争なんてしないと思いますから・・・。
文を追加しましたので、再度日にちを変えて持ってきました。
チャン・ジン監督。
http://www.president2009.co.kr/ HPはこちら!
って事で、この作品はコメディ作品なんですね^^。