鎌倉 ③31年と言う月日は、決して短いものではない。だが、不思議なもので・・・その長い月日は、目一杯伸びたゴムが勢いよく縮む様に、アッと言う間に埋められて行く。元々、穏やかで優しい人達だが、より、心が豊かになった彼等と時間を共有しながら・・・『果たして自分は、同じだけ成長出来ているだろうか?』と考えてしまう・・・。燈籠にむした苔を眺めていると・・・その苔からも『キミは成長出来ているのかい?』と・・・そう問われている様な気がした。