2012年9/20の記事『願わくば・・・』←この記事を読み直した時に思い出したエピソードを書きます↓
色んな・・・
ホントに色んな生徒がクラスに来てくれる中、何年かに一度・・・
『困ったちゃん』が現れる。
この『困ったちゃん』のタイプにも色々あるのだが、私が一番手を焼くのが『妄想逞しい困ったちゃん』である。
クラスでは至って普通なのだが、このブログのメッセージに、思わず仰け反る様な内容を書いて来る生徒・・・
『先日の記事にあった『大切な人』と言うのは、私の事ですか?』
記事の中で書いた『大切な人』と言うのは、あくまでも『願わくば、大切に思える人と休暇を取りたい』と言う、特定の無い単なる願望であったのだが、この生徒は『大切な人とは、自分の事ではあるまいか?』と受け取った訳である。
ろくに話もした事の無い生徒である。
私が尋ねてもいないのに、自分の家庭事情を詳しくメッセージに書いて寄越し、〆の一言に『ここまで私のプライバシーを教えたらBOY先生は満足ですか?!』と書いてあった。
これはヤバいパターンだと、敬遠していると今度は・・・
『人を使って、私の事を根掘り葉掘り調べるのは何故ですか!?』
・・・と言う、勿論全く身に覚えの無い『謎だらけ』のメッセージが届いた。
もう・・・
怖い以外のなにものでも無い。
私はこの生徒に、特別な興味も無ければ、思わせ振りな態度を取った事も無い。
クラス外でのコミュニケーションも皆無に等しかった。
連日の様に届く奇々怪々なメッセージに業を煮やした私は、この生徒をクラスとブログから閉め出した。
彼女の妄想世界の中で、私と彼女は一体どんな関係だったのかは知らないし、知りたくもない訳だが、現実との区別がつかなくなった彼女には、最早モラルもヘッタクレも無い。
『一度、メンタルヘルスの専門家に診て貰いなさい。』と言うアドバイスをして、この生徒を切った。
暴走を始めた妄想は、何処かで、どうにか止めなければ膨らみ続ける。
事と次第によっては非常に危険な事態を引き起こし兼ねない。
『釘を刺す』と言う言葉があるが、こうした妄想に埋没してしまう人間に、刺せる釘はない。
刺した釘すら、その人の妄想の中では、何やら甘やかな香りのするアイテムに変えられてしまうらしいからだ。
少し前の事で、記事にもしたが、若い女性バレエ講師が、男性の生徒に指を切断されると言う事件が報道された。
これもまた、ある種『メンタルヘルスの専門家』が必要な人間の仕業ではなかったかと思う。
妄想や怨みは狂気に変わり易い。
私の友人知人は、あの事件が報道されるや否や、オマエは大丈夫か?気をつけろよ!と、メールやLINEを寄越した。
私はこの27年間、こうした事には極力注意している。
大事になってからでは取り返しがつかない・・・と言う事は重々承知。
これまでの経験で、危険な匂いは察知出来る様になった。
ただ・・・
こうした事は若い内だけだと思っていた。
まさか、40代、50代になってもなお、こうした事に警戒しなければならないとは思っていなかった・・・。
私は純粋にダンスを教えたいだけ。
クラスに色恋を持ち込んだ事は一度も無い。
先生に恋をする・・・
さも有りなん!!
告白して来る生徒も居た。
丁重にお断りして来た。
私が生徒と恋に落ちる事は無い。
今迄もこれからもだ。
私は恐らく・・・
プライベートと仕事を混同もしないし、別けて行く姿勢を変えないだろう。
※生徒を閉め出したと言う表現に違和感を感じる方々も居られるかと思う。しかしながら、こうした人間の不気味さは、経験した事のない人には決して解らない事だ・・・とだけは申し上げておきたい。
賃金を頂いているとは言え、自分の身は誰も守ってはくれない。
大なり小なりの全てのストレス、問題は、余程の事でない限り、そのクラスを担当するインストラクター本人が対応しなければならない。
私個人としては、純粋にダンスを楽しみたいと思ってくれる生徒達を大切にしたい。
私に取って、クラスは聖域である。
そこに邪念や色恋沙汰は要らない。