舞台使用 | 鬼ですけど…それが何か?

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振付師KAZUMI-BOYのブログ




宝塚では『舞台使用』と言う稽古をする事があります。

舞台稽古に先んじて、実際に舞台上で稽古をする事を言います。


盆やセリを複雑に駆使したり、舞台装置の移動と演者の動き、そして音楽を正確なタイミングを計って行う必要がある時などには、この『舞台使用』と呼ばれる稽古をするのです。


限られた時間内に、より円滑に安全に舞台稽古を進める為に、前以て舞台で試してみる訳です。


スケジュールが合う時は、私もこの『舞台使用』に参加します。


例えば私が関わった『舞台使用』には、『アルジェの男』のオープニング・シーンや『ロミオとジュリエット』の各担当場面、ショーでは『シャイニング・リズム』の担当場面などがありました。


稽古場では実践出来ない事を確かめて行くのです。



今回の『パッショネイト宝塚』も幾つかの場面を『舞台使用』で稽古をした様で、その中には私の担当場面も含まれていました。


残念ながら私は、東京でのスケジュールが埋まっていたので参加出来ませんでしたが、先日、その時の『舞台使用』の模様を録画したDVDが送られて来ました。


昨夜は、そのDVDを見ておさらいし、また、状況を把握しておく必要がありました。


こうした作業が出来るのは宝塚ならではの事です。専用の劇場を持つ劇団でなければ出来ませんからね。


よりスムーズな舞台転換、生徒達の安全性、そして、より効果的な演出、強いてはお客様により楽しんで頂く為に、舞台スタッフと演出側のスタッフが一緒になって、この『舞台使用』を行うのです。



宝塚の舞台をご覧頂く際に、こうした稽古の事を思い出して頂くと、また少し違った楽しみ方が出来るかも知れませんね(⌒‐⌒)






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