バカにゃダンスは踊れない⑩ | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ



『先生、いつまでも、ずっと踊ってて下さい!』


と、事ある毎に生徒にこう言われるが、それは…




無理な相談である。


出来る限りの努力はするが『いつまでも』と言う訳にはいかない。


私はロボットやサイボーグではない。


人間皆、等しく歳を取る。

残念だが、私にもいつか、踊れなくなる時は訪れる。

だから、私が踊っていられる内にもっと色々と盗んで行って貰いたい。


そう思う。


そして出来れば、私から盗んだ物を更に大きく膨らませ、更にまた次の世代に繋いで欲しいと思う。




私の様なちっぽけな存在でも、沢山の生徒達に刺激を与える事が出来たのだから、才能豊かな諸君らは、更に多くの人達に刺激を与える事が出来るだろう。





『私なら出来る』とか


『私にしか出来ない』とか


逆に…


『私には出来ない』とか


『私だけ出来てない』


と言う様な、自意識だけが先に立つ考え方に捕らわれず、頑張る時間を楽しみ、夢中になれる時間を大切に使い、集中出来る時間を増やして欲しいと思う。


自意識が勝っている内は、別記事に書いた『つもり族』から脱する事は出来ない様に思う。


どうにも煮詰まり、四方を壁に囲まれてしまった時のみ、必殺技として『私には出来る!』と自身を激励すれば良い。




集中力が低い生徒は、つまらない質問をして来る。


そして不思議なくらい、質問して来る言葉の中に『私は』を連発する。


『私が幾らやっても』


『私はやってるんですが』

『私って〇〇なタイプなんで』


『私の場合は』


『私って〇〇な方だと思うんですが』


『私は…』『私って…』『私なら…』……。


そして、私が回答した事に対しては…


『でも私は…』を連発して来る。


『私は〇〇だ』と思い、『でも私は〇〇だ』と断言するならば、質問して来る必要など無いではないか!と…


『私は』思う(笑)。