こんにちは。
山田かずまさです。
さて、週明け月曜日、2月1日より、横浜市会の第1定例会が始まります!
この「第一定例会」(通称「いちてー」)は、予算議会とも呼ばれ、令和3年度の予算を議決する議会です。
ちなみに、ポスターの市会図書館は市民に開放(貸し出しは不可)されていますので、是非、お越しください。
来年度予算の具体的な内容は、まだ市会議員の手元にも届いていない(本日発表とのこと)ので、詳細はまた報告しますが、今回は、「予算」って何?どうやって決まるの?のお話。
えー、○上彰さんが、某番組で、国の予算を説明するにあたり、芸人さんなどに、収入やお小遣いの使い道を示す図を書いてもらっていました。
こんなやつですね。注)あくまでイメージです(笑)忖度はありません(キリッ)
これが横浜市の場合(令和2年度)こうなります。
「予算」なんていると身構えてしまいますが、同じことです。
国や地方自治体問わず、およぞ「行政」の活動は、税収などの「収入」をお金の出どころとして、行われています。
横浜市の場合は、横浜に暮らしている皆さんが納めて頂いている「市民税」や、横浜で活動している企業の「法人税」、国からの交付金が、この収入に当たります。
この収入を「いつ」「どこに」「どれくらい」使うのかを決める設計図が「予算」になります。
ある意味、現代の「政治」は、「これを調整・決定すること」と言い換えてもあながち間違いではありません。
ちなみに、横浜市の予算規模は、一般会計だけで1兆7400億円
クロアチア
の国家予算と、まあまあ近いです。
この中から、職員の人件費はもちろん、高齢者や子どもへの社会保障費や、公園の維持管理費や、果ては、動物園の動物を買うお金まで、賄われます。
ので、予算というのは、横浜市の未来を決める、とっても大事なものなんです。
では、この予算、どういう風に作られるのか。
今年度予算で言うとこういう感じ。
第1段階 まずは役所のそれぞれの部門が検討!→令和2年9月
横浜市には、「子ども青少年局」とか「経済局」とか「健康福祉局」とか、扱う事業によって、部署が分かれています。
その部署で、大まかに配分された財源の案の中で、各局ごとの案を作ります。
第2段階 横浜市全体で検討!最終予算案の作成→11月から1月(←イマココ)
各局からの案を「財務局」(国で言ったら財務省ですね)を中心に、調整します。
その中で、市長・副市長を中心に議論します。
ここで市長の個性や、街の個性が出てくるわけですね。
第3段階 議論の前に、議員は勉強。予算研究会。2月1日〜4日。
本会議・委員会での議論の前に、議員は各会派ごとに、市の当局から説明を受けます。
これが予算研究会。全4日間、朝から夕方まで、説明を聞き、質問をすることで、脳をフル活用します。
第4段階 予算を出すのは市長の大事な役目。予算案の提出!(2月10日)
今回の「いちてー」で、市長が「令和3年度予算案」を提出します!
予算の提出は、市長のみが有する特別な権利。とっても大事です。
市長は、本会議に予算を提出し、予算の内容を説明します。
それに対して、各党の代表が、全体についての質問をします(2月19日)
第5段階 議会での議論。本会議場で全部やるわけではない(3月1日〜11日)
ただ、ありとあらゆる分野にまたがる予算。
議員全員が集まる本会議では、全て検討しきれません。
そこで、横浜市議会は「予算特別第一委員会」「予算特別第二委員会」を設置し、議員も、この二つの委員会に分かれます。
具体的にどうするかというと、この日は「国際局と経済局」、次の日は「子ども青少年局と健康福祉局」のような形で、議員が各局に対して質問していきます(「局別審査」といいます。なお
本会議に登場する機会がまだ少ない、われわれ若手議員にとっては、この局別審査は、ある意味「主戦場」
ここで、どう爪痕を残せるか。自分の色を出せるか。
バラエティ番組のひな壇に座る若手芸人と同様、私たちの頑張りどころです。
局別審査を経て、最後に一緒になって審議。それぞれの委員会で、予算案に賛成するかどうか決議します(3月22日)。
第6段階 予算の決議!3月23日
最後に本会議で、賛成が多数になれば、予算成立、というわけです。
以上、予算って?
どういう流れで、予算ってできるの?
というところを簡単にまとめてみました。
しかし、大事なのは、その中身。
私も重要な点はお知らせしていきますが、皆様の税金がどのような形で使われるかという大事な問題。
特に、今回は、コロナ禍の中、コロナ対策予算ともいうべき内容になると思います。
是非、関心を持って追いかけていただければと思います!