会社を経営するとき、初代はよい。自分のお金で、自分の好きな人材を集め、自分の思い通り物事を運んでいけるからである。すべて自分のいわば『自業自得』。2代目は大変である。初代と同じ事をしていても時代の流れについていけないし、変えるとなってもなかなか人を動かすのも一苦労である。おまけにお金は初代のもの。ほとんど初代の言いなりとなってしまう。
初代が自分と時代のギャップを感じていてくれればよいのだけれど、自分の過去、それも大昔の成功体験に基づき、物事を判断されると、ついていく方は大変である。むしろ口出しをしないでもらいたいと思うこともある。
今、会社を変えていこうと思う。古い会社であればあるほど、なかなか全体の腰が重い。というのは今までのやり方に慣れ親しんでいるからである。その慣れた手法を変えるのは大変で、今までやっていたことを別のやり方でイチからやっていかないといけないと思うと、なかなか始めの1歩が踏み出せない。
我が社もご多分にもれない。歴史がある会社だからこそ、今までのやり方を通そうとする。それが合理的なのかどうかという検証はされていない。結局なれた方法で進んでいってしまっているわけである。おそらくその合理的かどうかというのは少しの差なのである。でもそれが積もり積もるのである。
1日5分のロスとして
5分×5日(1週間)×4週間(1ヵ月)×12ヶ月(1年)×16名(弊社の従業員数)
=19200分
=320時間
=40日(1日8時間労働)
=2ヶ月(1月20日稼動)
経費込みで安く見積もっても30万円/月×2ヶ月=60万円。一人1日5分のロスで年間60万円の経費がかかる計算になる。無駄である。
1日5分の短縮をする変革をするのに抵抗勢力となるのは社歴の古い人間である。社歴が古い人間は今までのやり方が当たり前と思っているので、変えるのを面倒がる。社歴が古いのでその意見が通る。なので厄介なのである。
その中での一番の抵抗勢力は社長である。社長は自分のやり方が正しいと思っているので、それを従業員がして当たり前。従業員も「社長の言うことだから」と何も考えずにその考え方で進んでしまう。結局16人居る会社でも社長一人の知恵なのである。社長が知恵を出さなくなったら、それでこの会社は思考停止となる。社長が抵抗勢力であるという認識を本人も持っていない。そのことも困ったことなのである。
弊社と契約している顧問税理士が居る。まじめな先生ではあるが、何もアドバイスをしてくれない。こちらから提案した内容が大丈夫か大丈夫でないかの判断をする。これに僕はとても不満である。税理士を変えたいと社長に相談するが、『今までの付き合いが』とか何かと無理な理由を挙げて認めてくれない。
困ったものである。『社長』という最大の抵抗勢力に勝たなければ、変革は進まない。非常に厳しい戦いです。
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