穂先になるソリッドグラスが届きましたので、作業を始めます。

長さ450㍉、太さ8〜08㍉で928円(税込)。

この長さでは一番太いやつ、かなりガチガチ。

スミイカテンヤで使っても硬い穂先です。



まず穂先のスゲ口になる部分の竹外側を削って整形します。

スゲ口の厚さ1㍉を目指します。

使うのはカッターナイフと棒ヤスリ、紙ヤスリです。

紙ヤスリは100均の耐水ペーパー#240(中目)を使いました。

内部は削りません。




(削ってる途中の写真です)
スゲ口の内径に合わせて、スゲ込みのソリッドグラスは、直径7㍉で削ります。
ソリッドを削る時は、水を流しながら作業します。


整形したスゲ口は補修糸で巻きます。
巻いた後はウレタン塗料で仕上げますので、出来上がりを意識した色で巻きます。


巻いて瞬間接着剤で簡単に留めてからスゲ込みとスゲ口の擦り合わせをします。
巻かないで差し込むと竹が割れます。(縦割れなので大丈夫ですが)

以前は接着剤を使って固定しましたが、湾フグを始めてからは交換出来るように接着なしです。

次に穂先全体を削って調子を出します。
削る道具は、耐水ペーパー#240(100均)を使いましたが、もう少し荒目があった方が楽です。
今回は削るソリッドが太いため、かなり時間がかかりました。

一挙に削らず、ゆっくりと曲がりを確認しながら削るのがコツです。
モデルとなる穂先を手元に置いて、比べながら進めると削り過ぎずにすみます。


今回は穂持ちの竹のスゲ口(内径)が太い(7㍉)ため、かなり急テーパーな穂先になりました。
先端の太さはほとんど削ってないので07.5㍉位でしょうか?
自分の好みは、先端だけチクっ!と曲がるだけのかなり硬めです。

次に削ったソリッドの塗装です。

いろんな塗り方がありますが、私はカシュー漆を使ってます。(メーカーが違いますが気にしません、魔界によって置いてある種類が違います)

これを混ぜ合わせて紫を作り、うるし薄め液で濃度を調整します。
絵皿はペットボトルのキャップ、筆は100均のナイロン平筆です。
(2度塗りでほとんどムラが気にならなくなります)


ガイド付けは、G17ボンドで仮止めし、位置を確認したら軽く瞬間接着剤を垂らし、乾いたら糸を巻きます。


使うのは補修糸です。
細い糸の方が出来上がりがきれいなのですが、巻くのが面倒(老眼には)なので主だったところは[細]を使ってます。
巻いてウレタン塗料で仕上げますから、使う糸は出来上がりの色を意識します。

本物の江戸和竿では、細い絹糸で巻いて本漆で硬めますが、私が作るのはナンチャッて和竿ですから、簡単を優先してます。


写真の部分は元の黒色の化粧引きは残してそのまま生かしてます。
新たにガイド付けした部分は黒糸を巻いてかわりにしました。(最後に細い筆で引いてもOKなのですが、上手く引けないので糸で代用です)

リールシートをつけ替えました。
元のシート跡が残ってしまいましたが気にしません。
黒糸の前後には金糸で飾り(覆輪)を入れてます。
巻いた糸は瞬間接着剤で留めて置きます。


次は穂先のガイド付けとウレタン塗料での仕上げになります。

ノンビリ作業しますと言いましたが、物が手元にあるとついつい頑張っちゃいます(笑)。