落札してしまった竹竿が届きました。
しょうがありません。
ただ手元に置いておいてもしかたないので、いじることにしましょう。
おそらく最後の竿づくりになるでしょうから、Web上にLogしておきます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240621/13/kazumakidoa/92/9e/j/o0917108015454150224.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240620/09/kazumakidoa/33/7c/j/o0810108015453693991.jpg?caw=800)
ガワハギ用の和竿、素材は布袋竹です。
穂先はクジラ髭の貼り合わせ。
今はいろんな意味で使われなくなりました。
重量のある両軸リールを装着しても、持ち重り感は半端ありません。
穂先側の重さがそれなりで、片手で釣るのは大変、逆手で支えて使わないと。
竹とクジラ穂先の組合せですと、どうしても重心位置が前側になってしまいます。
当時の釣り人は、よく使いこなせたなと思います。(少なくとも40年以上前に作られた竿です)
これをどう改造するか?
そのまま使える部分、新たに製作する部分、必要なパーツは?
和竿づくりでは半製品から作る方法もあります(昔はこれでクロダイのヘチ竿を作ってた)が、改造する方が楽です。
この間、カワハギの和竿を湾フグ用に2本も改造しましたので、大体のイメージは出来てます。
同じカワハギ用をいじるので。
こんな感じです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240620/09/kazumakidoa/be/84/j/o0810108015453694000.jpg?caw=800)
手元から見ていくと。
リールシートの位置を一節ほど上にずらし、竿尻部分の長さを出します。
リールシートは使い回します。
ガイドは全部付け替えます。(昔のガイドはpe対応じゃなかった)
竹部分の4つは、キス釣り接近戦時代に使ってたルアー竿のガイド(二本足)を使い回すことにします。
一応スピニング仕様ですが、ベイトにも対応出来るはずです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240620/10/kazumakidoa/3c/71/j/o1080081015453707369.jpg?caw=800)
穂先に付けるガイドも、使わなくなった穂先から外して使い回します。
穂先は、印籠から3節上4節目の下で切断してソリッドグラスをつなぎます。
(写真の穂先はイメージ用に和竿Ⅱ布袋竹190のものを置きました)
これから購入して削ることになります。
湾フグ用に削ったソリッドグラスも販売されてますが、カーボンブランク用なので差込み部分が細すぎて竹のスゲ口とのバランスがとれません。
太さを合わせて購入して、好みに削ります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240620/09/kazumakidoa/c1/46/j/o0810108015453694003.jpg?caw=800)
今回は7㍉は欲しいところです。
8㍉~08㍉、450㍉のソリッドグラスを購入することにします。
グラスソリッド(穂先)が届いたら作業にかかれます。
出来上がりの長さは210位でしょうか?
この長さは和竿Ⅲ(矢竹205)で実践済みですが、先重り感がちょっと心配です。
和竿は自然界の竹素材を形のまま使っていますから、同じものは出来ません。
たとえ見栄えが悪くても、重くて使いにくくても、Only One 、唯一無二の物です。
自分で作った竿で釣れれば、満足感は高まるはずです。