もし木が互いに話す、情報を交換することが
できると言われたら、信じられますか😁 ?
現実にはありえないと思うかもしれません。
僕もそんな風に考えた事は
これまでありませんでしたが、
少し前、これはおとぎ話ではなく、
事実だということが、証明されたんです。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の
森林科学教授のスザンヌ・シマールさんに
よって実験は行われました。
【1】
カバノキ、モミノキ、スギの3種類の木を
用意し、それぞれをポリ袋で覆う。
※カバノキ、モミノキは根部が繋がっています。
【2】
カバノキのポリ袋には
炭素同位体14のCO2を注入。
モミノキのポリ袋には
炭素同位体13のCO2を注入。
スギのポリ袋には
炭素同位体12のCO2を注入。
【3】
1時間光合成をさせ、それぞれの炭素を測定。
結果
根部が互いに繋がっているカバノキとモミノキからは炭素同位体14、13が測定され、お互いに炭素を交換しあっていることが明らかになりました。
一方で根部が互いに繋がってないスギからは炭素同位体14、13は測定されませんでした。
更なる研究によると…
モミノキが日陰になっていて、光合成ができない時は、カバノキがモミノキにより多くの炭素を送っており、
逆に葉を落としたカバノキのそばで、モミノキがまだ成長していた時には、モミノキがカバノキにより多くの炭素を送っていたんです😳
つまり異種間でありながら、
助け合っていたという事です。
カバノキ
「何か、お手伝いしましょうか?」
モミノキ
「それでは、少し炭素を分けてくれませんか?」
そんな会話がされていたなら
面白くないですか!?
木々がそれぞれの種で
生存競争を行なっている事は明白ですが、
実は種間を超え、
協力し合って生きているなんて
僕には知られざる世界でした😳
では、どうやって交流していたのか?
それは、菌類🍄を通して。
例えば、きのこの柄からは菌糸が伸び、
菌糸体が形成されています。
菌糸体は数多くの樹木の根に着生しています。
この菌糸体が木々を繋ぐネットワークと
なっているんです。
送り合うのは、炭素だけではなく
窒素、リン、水、ホルモン、防衛シグナル等。
(引用元:TED)
もう一つ、興味深かったのは、
樹木も自分の子供は可愛いということ。
母なる木は自分の子供を認識していて、
他の子よりもっと多くの炭素を送るんです。
また、自分の根が広がりすぎないようにして
子供が根を伸ばせる場所を確保するんです。
私たち人間がこうして暮らしているように
森林には土壌の中で木々の社会があり、
菌糸体を通してコミュニケーションをとり、
支え合い、生きている。
自然はつくづく神秘的だなと感じます。
森林は知性を持った社会的な生命体であると
思わざるをえません。
うちのベランダの植物たちにも
菌糸体のネットワークあるのかなぁ。
助け合って、仲良くしてるといいな。