世界有数の美しいサンゴ礁と豊かな海で
知られるモーリシャス。

重要な湿地保全のためのラムサール条約に
指定された区域もあるモーリシャス。




そんなモーリシャスが今、
危機的な状況に直面しています。

透き通った海の間を重油が漂い、
海岸を一面を茶褐色に染めています。

油にまみれて死んだ魚やカニ、海鳥などが
見つかっています。

画像引用元 : 朝日新聞






ご存知の方が多いと思いますが、
モーリシャスの沖合で日本が運行する
大型貨物船が座礁したニュース。




この船に積み荷はなかったものの、 
船内に残っていた燃料油は約4000トン。
(重油約3800トン、軽油約200トン)


座礁から12日後の8月6日、
右舷側の燃料タンクのひとつに亀裂が生じ、
1000トンを超える重油が流出。

そのうち約500トンが手作業により回収。

船内に残っている燃料油の
抜き取り作業は完了。


更なる流出は回避できましたが、
いぜん、流出した油の回収が求められています。






僕にとって興味深いこのニュース。

少し調べていた時、
インスタグラムのこの投稿を目にしました。

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私の故郷の楽園の島が、ひどい重油の流出被害に見舞われています。野生動物やその環境、壊れやすい自然の生態系、観光業に依存するこの国の経済にとって、大きな打撃です。

流れ出た重油を吸い取るために、髪の毛の寄付が呼びかけられています。私にできることはそれほど多くはないけれど、せめてこれくらいのことならできます。自分のロングヘアーは気に入っているけれど、髪の毛はまた伸びるからね。

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意外かもしれませんが、髪の毛は油を吸い取るのに優れた素材です。
脂肪親和性があり、水ははじき、油は付着する。
これは水と油の分離に役立ち、髪の毛1キロで、8リットルの油を吸うことができると言われています。





日本の船主、日本が運行する船が
起こした事故なのに…。


モーリシャスの人々は
髪の毛を寄付してまで
この危機を乗り越えようとしているのに…。


日本人として僕らにできることは
ないのだろうか…。






そう思っていた時、
クラウドファンディングサイト
「CrowdFund.mu」にて寄付の協力を
求めてられていることを知りました。






僕なりに和訳、要約したので
シェアさせて下さい。

※間違えていればコメント頂ければ幸いです。

【和訳開始】

ラグーンの清掃と保護に関する資金を
地元のNGOであるEco-Sudが集めます。
※ラグーンとはサンゴ礁により外海から隔てられた水深の浅い海のことです。

クラウドファンデングにより集められた資金は、次のような目的に使用されます。

 ・油流出による海洋生物の影響のモニタリング
 ・油流出により影響を受けた海洋生物の調査と研究
 ・保全プロジェクトの基金
 ・今後、考えられる法的措置

すべての支出と活動につきましては、完全な透明性を持って報告いたします。


この環境危機はすぐには解決されません。
経済的な支援とは別に重要なことは、私たち一人ひとりが力を合わせることです。

多くの地元住民はこの危機を乗り越えるためにすでに動き始めています。 

この環境危機の影響を最小限に抑えるために、すべての市民がすでに実施されている様々な支援団体と力を合わせることを願っています。


Eco-Sudとは

 Eco-Sudは、モーリシャスの環境と生物多様性を保護するために、20年以上前にブルーベイ-マエブールの市民によって発足した環境NGO団体です。

様々な活動を通じて、Eco-Sudは経済的、社会的発展と環境保護のバランスを促進することを目指しています。




上記のクラウドファンディングでは
200 MUR (1 MUR =約 2.7円)以上から
寄付が可能です。


英語サイトですが、簡単にできます。






その後、日本語のページへ移動しますので
カード情報の入力になります。









モーリシャスの方々は
油の流出を封じ込めるために、
自分の髪の毛を犠牲にしてまで
拡散防止ネットを作っています。

海に入ってヘドロ塗れになりながら
重油の回収作業を行っています。

画像引用元 : indianexpress.com







自然は大切にしたいです。
1人の力は小さくないです。


何かするべき、手を貸したいという方は
こちらから寄付をしてみませんか?