しかし…
そのあたりから、
やっと彼女のやりたい仕事ができて…
東京で地道に頑張ってきたことが、
やっと結果につながり、順調に進んできた頃でもありました。
一度は、家も探して神戸で一緒に住むことに
なりそうだったんですが、
そんな時…
『もう少し東京でやりたいことがある』
と打ち明けてくれました。
何も言わず神戸に来てくれようとしたけど、
『本当はまだ、東京でやりたいこと、
諦めきれなかったあったんだ』
『自分の気持ちを押し殺して、
無理をさせていたんだ』
とその時、初めて気づきました。
一緒に住めることが嬉しくて
彼女の優しさに甘えていました。
その日から結婚は先延ばしになり…
『きっと、まだまだ東京にいたいよな…』
『かずも神戸で仕事を頑張りたいはず…』
ってお互い分かってたから、
何も言えず、何も話が進まないまま…
気づけば、婚約から1年以上、時間が経っていました。
気づけば、婚約から1年以上、時間が経っていました。