石破茂首相が日銀の利上げについて、早期の追加利上げを否定したことでドル高円安が一気に加速しました。10月2日に日銀の植田総裁との会談後に石破首相は「個人的には現在そのような環境にあるとは考えていない」と述べ、現時点で利上げは考えていないと強調。
かつて利上げ路線を示していただけに、突然の方向転換に円安が一気に強まることになりました。先月末の総裁選挙でドル円は5円ほどの円高が加速しましたが、その下げ幅をすべて戻した形で、総選挙まで株高を維持するために利上げ路線は意図的に封じる可能性もありそうです。ただ、円安の加速は物価上昇にも繋がることから、解散総選挙後にまた軌道修正することも考えられ、石破首相の発言に振り回されるような相場がしばらくは続くことになると見られています。

NYで大幅円安、146円50銭台　石破首相「利上げ環境にない」
https://www.asahi.com/articles/ASSB27HCDSB2UHBI002M.html

　2日のニューヨーク外国為替市場で前日より3円ほどの大幅な円安が進み、一時、1ドル=146円52銭まで下落した。約1カ月ぶりの円安ドル高水準。石破茂首相が日本銀行の追加利上げに否定的な発言をしたことや、米国の雇用に関する経済統計が市場予想を上回ったことで、ドル買い円売りが広がった。

米東部時間2日午後5時（日本時間3日午前6時）時点では、前日の同時刻より2円89銭と大幅な円安ドル高の1ドル=146円41～51銭で取引された。

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石破茂首相、追加利上げ否定発言でドル高円安加速！5円の円安146円台に！「現在そのような環境にあ