「国民の利益より米国のために動いている」、日米合同委員会廃止要求デモで外務官僚らを叱咤(高橋清隆の文書館)
http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/620.html 2024 年 6 月 15 日

元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2062618.html
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 日米合同委員会の廃止を求める「#みちばた」主催の集会が13日、初めて外務省前で開かれ、およそ20人の市民が参加した。曇り空の下、マイクリレーが展開され、愛国団体「一水会」の木村三浩代表や元衆院議員の小林興起氏らが演説した後、参加者全員で「日米合同員会を廃止しましょう」とシュプレヒコールを上げた。

第5回日米合同委員会廃止要求デモ(外務省前) (youtube.com)
主催者あいさつ~マイクリレー(2024.6.13筆者撮影)

 集会は午前10時半から正午近くまで開かれた。5回目となる今回は、初めての「ホーム」開催。同委員会の日本側代表を応援しようとの趣旨で、「ニッポンチャチャチャ」コールを送ることも想定し、太鼓やかねなどの持参も歓迎した。

 しかし、マイクリレーでは「日本国民のための利益を守るより、米国の顔色を伺って米国のために動いている」(木村)、「原爆を落としたのは米国だけ。米国から謝罪の言葉を求めるのが日本の外務省の仕事」(小林)など、外務省の姿勢を叱咤する発言が相次いだ。

 この日は特殊ナンバーを付けた黒塗りの外交官車両が門を出入りしていたが、合同委員会が開かれた確証はない。ただ、5月16日に開かれた証拠があり、同日ニュー山王ホテル前は閑散としていたことから、順番からすれば外務省開催になるはず。

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主催者としてあいさつする川口智也さん(2024.6.13筆者撮影)

 最初に共同主催者の「YouTuber.JT3Reload」こと川口智也さんがビールケースに乗り、「本日は、日米合同委員会に参加している日本側の官僚にエールを送ろうというコンセプトのデモです。特定の民族や差別に基づくヘイトスピーチは禁止していますので、ご了承ください」とあいさつした。

 川口さんは8年前に体調を崩して死にかけた経験があるという。「それまではお金や自分の保身、貯金などばかり考えていた。でも、死んだら、一生懸命守ってきた金も持っていけないし、地位や名声はもともとない。なぜ日米合同委員会への抗議をみんなと一緒にやっているかと言えば、ここ(ハート)が燃えるから。肉体労働していた方がお金は稼げるが、お金を使って東京まで来ている」と吐露した。

 「確かに、外務省の皆さんは日米合同委員会でアメリカさんの言うことを聞いて日本の主権を売り渡すようなことを多少文句があっても聞いていた方が出世できるかもしれない。でも、死んだら地位や名声は持って行けません。持って行けるのは魂だけ。名声よりも、私たちと一緒に、ここが燃えるような活動を一緒にしませんか」と呼び掛けた。

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共同主催者の甲斐正康さん(2024.6.13筆者撮影)

 続いて、「#みちばた」の甲斐正康さんが登壇。「よく間違えられますが、『#みちばた』は市民団体ではありません。右や左の政治的思想の違いは一旦横に置いて、この道端から日本を住みやすい社会にしようという志で集まっている。皆さまも同じ気持ちだと思います」とくぎを刺した。

 普通の庶民としての生活を楽しむ人生を過ごしたかったが、「この国がこのままだと明らかにおかしくなるから、政治の世界に足を踏み入れました」と打ち明ける。

 5月23日の集会で米側代表の在日米軍副司令官、ジョージ.B.ラウル4世准将に手渡そうとした、返答を求める手紙を後日横田基地内に郵送し、受け取られたことを報告。「今日、ジョージB.ラウルさんが来るのでしたらぜひ、ここでお話ししましょう」と呼び掛けた。

 横田基地からの漏出が疑われる有機フッ素化合物(PFAS・ピーファス)の問題を取り上げ、「汚したなら、汚した人が片付けるのは当たり前。それが米軍に通用しないのは、日米地位協定があるから。そして、それに基づく日米合同委員会があるから。外務省さん、ラウルさんにちゃんと始末しなさいと伝えてください」と訴えた。

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木村三浩・一水会代表(2024.6.13筆者撮影)

 マイクリレーの一番手は、一水会の木村代表が務めた。木村氏は開口一番、「日米合同委員会は理不尽な会議。内容は全く国民に知らされない。官僚が米軍人と話し合い、日本をどうコントロールするか、米軍基地をどう運用していくかを決めている。本来ならば、地位協定とともに、廃止されていいはずだ」と断じると、「そうだ」の声援と拍手が湧いた。

 その理由として1990年から始まった「2プラス2(日米外務・防衛担当閣僚会合、正式名称は「日米安全保障協議委員会」)の存在を挙げ、「にもかかわらずあるのは、砂川闘争でも明らかなように、司法の判断すら米国の政治的な力によって変え、日本をコントロールし、植民地化している証明にほかならない」と指摘した。

 「外務省の皆さんが米国側と交渉して日本の利益を守るのが本来の姿だが、今や外務省はこの日米合同委員会によって、米国の意向を忖度するだけの役所になっている。日本国民のための利益を守るより、米国の顔色を伺って米国のために動いていると言われても過言ではない」と非難した。

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小林興起・元衆院議員(2024.6.13筆者撮影)
 

 続いて、7月7日投票の東京都知事選挙への立候補を表明した小林氏がマイクを取る。自身が日比谷高校を卒業し、同級生や先輩に外務省に入った人がたくさんいたことに触れ、「憧れの役所だった」と明かした。

 「外務省の皆さんにお話ししたいことは一つ。今、日本の政治は全く駄目だから、役人が頑張らなければ。国民の声を聞いて、政治家が間違っていたら、役人が政治家を直し、正しい政策をやりなさい」と激励した。

 自民党の裏金問題や郵政・道路公団の民営化、小池都知事の学歴詐称などを例に政治家の堕落ぶりを指摘。「郵政民営化で米国に金を渡して戦争することに賛成する方が選挙で勝ち、反対する小林興起は自民党から追放される。こんなバカなことがあるか。だから、アホしか政治家になっていない」と嘆いた。

 その上で、「今日本が駄目になっていく根本は、この国が独立していないから。ロシアや中国が突っ込んで来るとしたら、その理由は米軍がいるから」と喝破。「原爆を落としたのは米国だけ。米国から謝罪の言葉を求めるのが日本の外務省の仕事」と叱咤した。

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漫才をする(左から)真田信秋さん・金野奉晴さん(2024.6.13筆者撮影)
 

 第1回から参加している「主権者国民平和独立会議」代表の金野奉晴さんと動画配信者の真田信秋さんが、漫才に挑戦した。

 金野さんは冒頭、「きょうはホームだからエールを送るんだみたいな話だが、ここに立つとどうしてもエールってならない。いきなり批判しちゃいます」とぶち上げ、「害務省」と書いたボードを掲げた。

 真田さんは「農水省は農衰省」と返した。「看板をこれと換えると?」

 金野さんは「さっき、さすまたがちらちら見えたので、それはやめるとして、この害務省という名前で呼ばれていることを自覚してほしい」と強調した。

 真田さんが「ODAによるウクライナ支援や、日米合同委員会の議事録などの公開請求をしているが、ぐずぐずと出してくれず、説明責任を果たす気がない」とこぼす。金野さんは「ないですね。公開したら、相当やばいですから。米側は、交渉相手にこの外務省を選んだんでしょ。なめられたもんですね」と挑発した。

 真田さんは外務省予算について「補正を入れると1兆円規模だけど、国民のために使わず、ほとんど外国のために使っている」と指摘。SDGsや「偽情報対策」が含まれることを挙げた。

 金野さんは「何が一番まずいかと言えば、米国の戦争外交に乗せられていること。平和外交はやれないの?」と突き上げた。「拉致問題だって本当は解決できるのに、米国の意向で解決しない。北朝鮮の脅威を残しておきたいから」と看破した。

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TTBジャーナルのサルサ岩淵さん(2024.6.13筆者撮影)
 

 TTBジャーナルを運営するサルサ岩淵さんが、前回に引き続き、マイクを取る。「外務省の皆さんの中にも、日本が実質的に米国の属国であることが分かっていて、上司や大臣らとの板挟みに遭って心苦しい思いをされている方もいらっしゃるかと思う。そういった心ある方にぜひ、お願いがあります」と切り出し、3つの項目を挙げた。

 「横田空域は米軍の許可がないと日本の飛行機が飛べませんよね。おかしくないですか。何で日本の空域なのに、外国の米軍の許可が要るんですか。恥ずかしくないですか」「正月に羽田空港で事故があったし、ガソリンだって余計にかかる。国益損なってるじゃないですか」と責め立てた。

 「憲法改正は、米国から言われてるんでしょ。やめてください。この植民地状態で憲法を変えたらどうなりますか。宗主国のための憲法になってしまう。まず、日米地位協定を変えるまで、凍結してください」

 「日本にはスパイがいます。外務省の皆さん、小池百合子はエジプト政府に首根っこをつかまれているスパイ、売国奴です。調査して、取り締まってください」と求めた。

 最後に全員で、「日米合同委員会を廃止しましょう」「廃止しましょう」とシュプレヒコールを上げた。

 2月から毎月1回開いてきた同集会だが、主催者によれば、7月はフランスを拠点にする民間水道会社「ヴェオリア」への抗議をするため休みとし、8月に大規模集会を計画している。

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