2024/06/02
河野太郎デジタル担当相© 産経新聞
顔写真やICチップ、券面の特殊なインキなど、さまざまな偽造防止技術が施されているマイナンバーカード。実際には偽造カードで本人確認を突破され、スマートフォンを乗っ取られる被害も発生している。
「気づいたら電話ができなくなった」
東京都の風間穣(ゆたか)都議(51)は4月17日、自身のスマートフォンが乗っ取られた際のことをこう話す。仕事中に、電子決済アプリから身に覚えのないチャージの通知が届く。その後、パスワードをリセットしようとしたが、何度やっても手続きが完了しなかった。
「何かやられている」。問い合わせると、名古屋市で機種変更されたことが判明。本人確認はマイナカードの目視のみだったという。すぐに携帯番号の緊急停止手続きを取ったが、わずかな間にクレジットカードなどで約10万円分が不正に使用されていた。風間さんは「目視確認を認めず、ICチップの読み取りのみにするべきではないか」と訴える。
また、大阪府八尾市でも市議が偽造マイナカードによる本人確認でスマホを乗っ取られ、約240万円を不正に使われる被害も発生している。
河野太郎デジタル相は5月の記者会見で、「目視でも丁寧にチェックすれば偽造は見破れる」と強調。注意事項を記した文書を事業者らに配布する方針を示した。
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