「言行不一致」「法案出す資格なし」政治改革を議論する場で与野党が批判合戦

2024/05/25

 衆院政治改革特別委員会は24日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて各党が提出した政治資金規正法改正案などに関する質疑を行った。与野党の議員は互いの政治姿勢や問題点を巡り、「言行不一致」「法案を出す資格がない」などと批判の応酬を繰り広げた。

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衆院政治改革特別委で質問する自民党の山下貴司氏

衆院政治改革特別委で質問する自民党の山下貴司氏© 東京新聞 提供

 立憲民主党は、政治資金パーティーを全面禁止する法案を衆院に提出している。自民党の山下貴司元法相は、立民の岡田克也幹事長が、今月27日に大阪府内でパーティーを開催する予定だと説明。立民幹部では、安住淳国対委員長が4月下旬にパーティーをすでに開催し、大串博志選対委員長も6月17日に開くとした上で「法律が通らなければ、(パーティーを)やり続けるのが立民のスタンスか」と訴えた。公明党の中川康洋氏も「整合性がとれず、言行不一致ではないか」と主張した。

 法案提出者として答弁した立民の本庄知史氏は「法案の成立や施行前に所属議員に開催自粛は求めず、各議員の判断に委ねるのが党の方針だ」と反論。岡田氏は記者団に「自民がパーティーをやり放題の中で、自分たちの手を縛ると競争にならない」と強調した。泉健太代表も記者会見で「『法案提出時点で禁止しないとだめだ』というのは現実的ではない」と述べた。

 共産党の塩川鉄也氏は、自民案提出者の鈴木馨祐氏が代表を務める党支部の2021年の政治資金収支報告書に計66万円の記載漏れがあったことを追及。鈴木氏は事実を認めたものの「事務所のミス」と繰り返し、塩川氏は「そもそもこの法案を出す資格はない」と指摘した。衆院特別委は27日も開かれ、参考人質疑が行われる。(井上峻輔)

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