山菜のセシウム汚染<定点観測・2024年春> 福島第1原発周辺の飯舘村と楢葉町産を測ってみた  (東京新聞) 
http://www.asyura2.com/22/genpatu54/msg/363.html 2024 年 5 月 21 日

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「山菜のセシウム汚染<定点観測・2024年春> 
福島第1原発周辺の飯舘村と楢葉町産を測ってみた」 (東京新聞 2024/5/20) 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/327732

 東京電力福島第1原発事故から13年が過ぎた現在も、福島県の浜通り地域に自生する山菜には影響が残る。今年も定点での採取、測定が終わり、現状を報告する。(山川剛史)

◆ 基準を下回る山菜が多くなってきたが

 東京新聞は2017年から楢葉町、18年から飯舘村で採取する場所を決め、山菜に含まれる放射性セシウム濃度を調べ続けてきた。

 相対的に汚染度の低い楢葉町では、食品基準(1キログラム当たり100ベクレル)を下回る山菜が多くなってきたが、一部を除いて検出され続けている。

 飯舘村でも、濃度は低下傾向にはあるものの、多くの山菜で基準超えが続く。ワラビやゼンマイなどは食べる前にあく抜きをするので、濃度はさらに3割ほど低くなる。塩漬け後に塩味がしなくなるまで塩抜きをすれば、山菜からセシウムはほぼ抜けることは何度も確認している。

 ただ、天ぷらやまぜご飯で食べることの多いコシアブラは、元の濃度が高い上にセシウムはほとんど抜けない。楢葉町では採取されて間もないコシアブラの木を何本も見つけた。食べている人がいるとみられるが、内部被ばくにつながることには留意してほしい。

 記者は30ベクレル程度までは受け入れて食しているが、濃度を確かめた後だ。残念だが、まだまだ警戒を止めていい段階とは言い難い。

◆ あく抜きで半減してもまだ基準超

 原発に近い大熊町で採れたタケノコの提供を受けた。生の状態で460ベクレルあった。重曹を入れて約40分間あく抜きをすると238ベクレルとほぼ半減した。しかし、それでもまだ食品基準超。

 その後にきちんと水にさらさないと、十分にセシウムは抜けてくれなかった。

「山菜のセシウム汚染は今 2024」 (こちら原発取材班東京新聞 YouTube動画 9分43秒 2024/5/15)
https://www.youtube.com/watch?v=lE5VW99bvDg

------(引用ここまで)-------------------------------------

100ベクレル/kgという基準値自体が非常識に高く、危険ですが、それすらクリアできない
山菜が多く、絶望的です。

半減期が30年のセシウム137やストロンチウム90は、13年経っても25%しか減らないので、
当然と言えば当然です。

残念ながら、われわれが生きている間には、福島の山菜を安心して食べられる日は
来ないでしょう。

(関連情報)

「原発事故前の食物汚染は0.1ベクレル/kg以下 現在は1000倍も汚染されたものを
食べさせられている」 (拙稿 2017/6/2)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/194.html

「原子力推進団体ICRPの体内蓄積曲線からも100ベクレル/kgの食品汚染基準が
危険なのは明らかだ」 (拙稿 2016/4/14)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/482.html

 

以下コメント略