東海村・原子力機構施設でプルトニウム汚染 2カ所で検出 作業員に健康被害なし

2024/05/10

 日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)で8日、プルトニウム燃料第2開発室の建物内で作業員の靴底と廊下床面の2カ所から、プルトニウムによる汚染が検出された。原子力機構が9日に発表した。放射線管理区域内で、外部への放射能漏れや作業員の健康被害はないという。

 原子力機構によると、8日夕方、男性作業員が第2開発室1階の部屋で汚染検査業務を終え、建物出口で検査を受けたところ、右足の靴底に1平方センチ当たり0・04ベクレルの汚染を確認。歩いてきた廊下の床面でも0・05ベクレルを検出した。

 作業をしていた部屋では放射性物質は取り扱っておらず、この部屋と1階の全ての廊下を検査した結果、他に汚染箇所はなかった。原因は調査中で、原子力機構は「ご心配をおかけして大変申し訳ない。厳重な管理に取り組んでいきたい」とコメントした。

 同研究所では昨年9月にもプルトニウム燃料第3開発室で、室内の「グローブボックス」と呼ばれるステンレス製の密閉容器から汚染が確認された。(長崎高大)

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