防衛省、呉市の日本製鉄跡地に「多機能複合拠点」 県に意向伝える

2024/03/04

防衛省が「多機能な複合防衛拠点」として活用を検討している日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区(手前)。奥は海上自衛隊呉基地=広島県呉市で2023年12月13日、本社ヘリから長谷川直亮撮影

防衛省が「多機能な複合防衛拠点」として活用を検討している日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区(手前)。奥は海上自衛隊呉基地=広島県呉市で2023年12月13日、本社ヘリから長谷川直亮撮影© 毎日新聞 提供

 防衛省は4日、呉市に新たな「多機能な複合防衛拠点」を設ける意向を県に伝えた。県によると、2023年9月で事業停止した日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地約130ヘクタールを活用するといい、日本製鉄、県、呉市が参加して内容を検討する4者協議設置の要望もあったという。

 県によると、防衛省は拠点の詳細を明らかにしていない。湯崎英彦知事は「跡地利活用の選択肢の一つで、防衛省から丁寧に話を伺いたい」とコメントした。

 呉市には海上自衛隊の呉基地があり、日鉄跡地もほど近い。国は南西諸島に部隊などを速やかに展開するため、陸海空の共同部隊「自衛隊海上輸送群」を呉基地に新編する予定で、県関係者は「海上輸送群の関連施設になる可能性があるが、敷地の広さからして他の用途にも使われるのでは」と推測した。【矢追健介】

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日本製鉄の呉製鉄所跡地 防衛省が一括での活用を要望

 

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