国民民主「正直な政治が大前提」 党大会、裏金で政権と対峙姿勢

2024/02/12

国民民主党の第4回定期大会で気勢を上げる玉木雄一郎代表(中央)ら=東京都江東区で2024年2月12日午後1時59分、渡部直樹撮影

国民民主党の第4回定期大会で気勢を上げる玉木雄一郎代表(中央)ら=東京都江東区で2024年2月12日午後1時59分、渡部直樹撮影© 毎日新聞 提供

 国民民主党は12日、定期党大会を東京都内で開いた。「政策本位で協力できる政党とは与野党問わず連携する」としつつ、「『正直な政治』が大前提だ」とする2024年度の活動方針を採択した。自民党派閥の裏金事件を巡って、岸田政権や自民と厳しく対峙(たいじ)する姿勢を示した。

 党大会で玉木雄一郎代表は、「自民は裏金対応で精いっぱいで、政策を進める推進力を失っている。政策本位で取り組むが、正直な政治が貫かれていることが大前提だ。裏金問題は看過できず、厳しく対応していく」と訴えた。

 活動方針にも「対決より解決」の姿勢で引き続き臨むことを盛り込んだが、裏金事件を「政治への信頼を根底から揺るがす大問題だ」と批判し、「政治に対する信頼を回復するため、改革を先導する」と明記した。23年度の活動方針で「力を入れる」としていた政治資金パーティー開催の記述は削除した。

 玉木氏は次期衆院選に関しては「選挙区と比例区の議席を最大化する」と表明した。

 国民民主は今月7日、ガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除に向けた自民、公明両党との協議からの離脱を決めた。玉木氏は「極めて残念だ。粘り強く実現に向けて取り組む」と強調した。

 立憲民主党の岡田克也幹事長が、11日のテレビ番組で国民民主との合流に意欲を示したことに関して、榛葉賀津也幹事長は「大きなお世話だ」とけん制。玉木氏も党大会後の記者会見で、「基本的な政策で一致できる政党があれば、連立を組んだり、政権を共にしたりすることは可能だが、現在の立憲はそれを満たしていない」と否定的な見解を示した。

 今大会では初めて、党員やサポーター向けに観覧席を有料で販売。約90人が参加した。活動方針にも、現在3・7万人の特別党員、党員、サポーターを5万人に増やす目標を掲げた。党大会には所属議員のほか、連合の芳野友子会長ら支援を受ける労組幹部も出席した。【安部志帆子】

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