2024-02-04
格製品としてのマスク論
---
### 不織布マスクは空気感染防御を目的としてない
* マスクJIS規格としてT9001とT9002とがある[1]
* T9001(いわゆる不織布)は微小粒子や飛沫の体内への侵入を防御
* T9002(いわゆるN95)は感染対策医療用
* 全国マスク工業会もJIS規格も空気感染予防効果を謳ってない
1/
## 新型コロナなど呼吸器系感染症は空気感染により拡大
---
### サイエンス誌「呼吸器系ウイルスは空気感染」が掲載
* ウイルスを含んだエアロゾル（<100 μｍ）は空気中に漂う
* 一方で、飛沫（>100 μｍ）はすぐに地面に落ちる
* つまり飛沫を防いでも、エアロゾルにより空気感染してしまう
1/
## マスクが思考能力や運動能力を低下させる
---
### チェスのエキスパートほどマスク着用で手が悪くなる傾向
* Smerdon2022[1] は18か国の8,531人(5～98歳)のチェスの手300万を分析
* グラフのX軸は右に行くほどエキスパート
* エキスパートほどマスク着用で手が悪くなる傾向が大きい
1/5
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所
## JIS工業規格製品としてのマスク論 --- ### 不織布マスクは空気感染防御を目的としてない * マスクJIS規格としてT9001とT9002とがある[1] * T9001(いわゆる不織布)は微小粒子や飛沫の体内への侵入を防御 * T9002(いわゆるN95)は感染対策医療用 *
* 全国マスク工業会もJIS規格も空気感染予防効果を謳ってない
1/
https://twitter.com/i/status/1753737529474560345
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所@hudikaha
## 新型コロナなど呼吸器系感染症は空気感染により拡大 --- ### サイエンス誌「呼吸器系ウイルスは空気感染」が掲載 * ウイルスを含んだエアロゾル（<100 μｍ）は空気中に漂う * 一方で、飛沫（>100 μｍ）はすぐに地面に落ちる * つまり飛沫を防いでも、エアロゾルにより空気感染してしまう 1/
https://twitter.com/i/status/1753398749777514925
https://twitter.com/i/status/1726185362702340286
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所
## マスクが思考能力や運動能力を低下させる --- ### チェスのエキスパートほどマスク着用で手が悪くなる傾向 * Smerdon2022[1] は18か国の8,531人(5～98歳)のチェスの手300万を分析 * グラフのX軸は右に行くほどエキスパート * エキスパートほどマスク着用で手が悪くなる傾向が大きい 1/5
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所
* 最適手・ほぼ最適手・平均的な手の質・大きなミスの回避、全て悪くなる傾向 Smerdon2022[1] は 18か国の8,531人(5～98歳) のコロナ禍における、300万のチェスの手の質を分析した論文である。年齢、性別、マスク義務の有無など多変数での解析を行っている。 グラフのX軸は右に行くほどエキスパートとなっており、Y軸は手の質の良さの割合いが平均からどのくらいよくなっているのかを示している。エキスパートほどマスク着用で手が悪くなる傾向が大きく、最適手・ほぼ最適手・平均的な手の質・大きなミスの回避、全て悪くなる傾向となっている。 総じてマスク着用で思考能力が低下していることを示唆する論文となっている。 2/5
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所
--- ### チェスの序盤ほどマスク着用で手が悪くなる傾向 * グラフのX軸は10手ごとに纏めてどの段階かを示し、左が序盤で右が終盤 * 序盤ほどマスク着用で手が悪くなる傾向が大きい * 大きなミス回避はそれ程変らない * 最適手・ほぼ最適手・平均的な手の質は悪くなる傾向 グラフのX軸は10手ごとに纏めてどの段階かを示し、左が序盤で右が終盤となっており、序盤ほどマスク着用で手が悪くなる傾向が大きい。大きなミスの回避においてははそれ程変らなかったが、最適手・ほぼ最適手・平均的な手の質は悪くなる傾向となっている。 3/5
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所
--- ### マスクによる運動能力の低下 * Driver2022[2] はトレッドミルを使用した心臓負荷試験(CPET)を 32人で RCT [2] * 運動時間、最大酸素摂取量、分あたり換気量、最大心拍数が低下 * 息切れの増加 (以上 Results で強調している項目のみ抜粋) Driver2022 [2]…
藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所
--- ### 心臓負荷試験 CPET 詳細 * CPET詳細: 段階的に速度と傾斜を上げ運動負荷を増加 * 16人がマスク着用で試験、その後にノーマスクで試験、残り16人は逆 * 布マスク装着していると脱落が多いようだ…
表は心臓負荷試験(CPET)の詳細で、段階的に速度と傾斜を上げ運動負荷を増加させていることが分る。16人がマスク着用で試験、その後にノーマスクで試験、残り16人は逆の順番で試験している。マスク試験からノーマスク試験に移れなかった人が一人いるので、31人分の解析。 段々とが負荷が上がっていく試験で、そもそも布マスクを着用していなくても脱落していくのだが、布マスクをしていると更に顕著に脱落していくことが分る。
--- ### 参考文献 1. [SMERDON, David. The effect of masks on cognitive performance. Proceedings of the National Academy of Sciences, 2022, 119.49: e2206528119.](https://pnas.org/doi/10.1073/pnas.2206528119…) 2. [DRIVER, Simon, et al. Effects of wearing a cloth face mask on performance, physiological and perceptual responses during a graded treadmill running exercise test. British journal of sports medicine, 2022, 56.2: 107-113.](https://bjsm.bmj.com/content/56/2/107?fbclid=IwAR2qh6by1BmMkQ1hxg23b5ac7ArYjorJmHi9rHPNFVdy8GlDKaD0S4dUbh8…) [PDF](https://web.archive.org/web/20210426032410id_/https://bjsm.bmj.com/content/bjsports/early/2021/03/05/bjsports-2020-103758.full.pdf…) 5/5
### チャールズ・チェイピンの作った嘘が100年以上続く
* 1910年ごろチャールズ・チェイピンが飛沫感染説を唱えた
* (元は呼吸器系感染症は「疫病粒子」の空気感染と考えられていた)
* 空気感染に言及することで、人々が恐れ衛生習慣を無視を懸念
*… pic.twitter.com/lTYKG8Iraf
— 藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所 (@hudikaha) 2024年2月2日
#マスク#感染対策#空気感染#2024年#チェス#マスク着用#新型コロナ#ノーマスク#試験#負荷試験